サカナ先生
「結構終わったねー」
「うん!この私がここまで勉強するってなかなかないよ!!」
「おつかれっ♪」
「うん!もうしないけどね☆」
「私もしたくないよっ!!てか家って
勉強集中できなくない?学校とか塾のほうが」
「分かるww」
「あっ!そうだ!塾の先生の中で誰が一番好き?…じゃなくて良い?」
美織が雑談を始めた。
疲れたので私も乗ることにした。
「んー…やっぱり桐野先生か小野先生じゃない?」
私がそう答えた瞬間、美織はふきだした。
「あはははっははははっ!!
桐野先生って…サカナ見たいじゃんwww」
「…え?」
「いや、たれ目で髪のてっぺんが立ってるとことかwww」
「サカナて…」
「あははははははははっ」
美織は普段おしとやかだが、一度壊れると
頭がおかしくなり、誰も何を考えているのか分からない
状態になる。
「じゃ…じゃあ、サカナ先生でいいんじゃない?」
「いいねそれwww」
いったい何の話をしているんだと
薄々感じながらも
雑談を続ける。
サカナ先生は理科担当だ。
でも私の塾のくらすの担当ではない。
私は小学生まで理科が大嫌いだったが中学に入って好きになった。
だが、それはサカナ先生とは全くもって関係ない。
「サカナ先生って可愛いよねー」
「分かる分かるーwww」
私たちは塾に行ってサカナ先生を見つけるたびに
可愛いーとかいってたのであった。