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自由に生きようと転生したら、史上4人目の賢者様でした!?〜女神様、今の時代に魔法はチートだったようです〜【web版】  作者: 酒本アズサ


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第410話 ウリエルと情報交換

 あの後、驚くウリエルを落ち着かせて夕食後に話をする事になった。

 どうやら私が伝えた女神様からの伝言は各国の上層部からジワジワと下に降りてきていて、今はやっと都市や町村の責任者に伝わっている状態らしい。

 特に私からの《《警告》》をしっかりと叩き込むのに時間がかかっているんだとか。



 そして食事の後大部屋に移動した、今はガブリエルがウリエルを呼びに行っている。

 大きくない宿屋なのでテーブル席も無く、私はおじいちゃんのベッドに一緒に座り、レミエルはさりげなくエリアスのベッドに座っている。



 距離を詰められてるなぁ、満更でも無さそうだけど。

 そしてガブリエルに連れられてウリエルがやって来て改めて自己紹介をしてくれた。



「私は大司教のウリエルと申します、エルフの里と教会本部を数ヶ月や数年毎(ごと)に行ったり来たりする事が多いです。アイル様の事は教会本部で色々お話を伺って…おります、特にカリスト大司教から」



 カリスト大司教は何を暴露…、いや、話したんだろう、ウリエルが笑いを堪えた様に見えたのは気のせいだろうか。

 ウリエルは聖職者ならではの穏やかな雰囲気で、どことなくカリスト大司教に通じるモノがある。



「ウリエル大司教はカリスト大司教と仲が良いの?」



 私達も自己紹介をした後、エリアスが聞いた。



「私の事はウリエルと呼んで下さってかまいませんよ、ガブリエル達もそう呼びますし。…そうですね、同じ大司教という事もあってよく話します。とは言っても私は彼の様に優秀では無く長く在籍しているから大司教の地位にいる様なものですが」



「長くってどれくらい?」



 見た目的にガブリエルより年上だろうけど、年齢不詳な事もあって思わず質問が口をついて出た。



「女神様の神託があったのが100年ちょっと前で…その前の神託が120年前でしたから…240年くらいですかね」



 ウリエルは私の不躾(ぶしつけ)な質問にも天井を見上げて考えた後、穏やかに微笑んで答えてくれた。



「240年………、長いね。どうして教会に所属したの?」



 いったいウリエルって何歳なんだろう、240歳以上なのに20代後半くらいに見えるんですけど!?

 エルフの年齢不詳度侮(あなど)り難(がた)し…、ラファエルは私の年齢聞いて驚いていたけど、こんな年齢不詳がゴロゴロしてるなら普通驚かないでしょ。



「そうですね、エルフは精霊信仰が主流ですが、数代前の教皇が若い頃にエルフの里を訪ねてきたのです。もちろんその頃はただの司祭でしたけれど…。それまで里から出た者が里帰りする時しか外界の事を知る機会は無かったのですが、森で迷っていた彼を見つけたのが切っ掛けで友人になりまして…最初は彼と旅をするのが目的で洗礼を受けたのですよ」



 そう言ってウリエルは悪戯っぽく笑った。



「へぇ、そうだったんだ、私が産まれた時には既に大司教だったから知らなかったよ。だけど私もアイル達と会えなくなるなら研究所を辞めて一緒に冒険者しちゃうかもしれないから気持ちはわかるなぁ」



 感情移入したガブリエルがうんうんと頷く、もしもガブリエルが本当に研究所を辞めるとなったら王様が全力で止めようとすると思うけど。



「ふふ、最初はそんな少々不純な動機だったのですが、その後彼が教皇になると同時に『今後代々の教皇を支えよ』という神託が降りたのです。その時は驚きましたが、まさかその後『暫くこの世界から離れる』という神託が降りるとは…、あの時は腰を抜かしそうになりました、しかもその後魔法が使えない子供しか産まれなくなるとは思いませんでしたし」


 

 少し寂しげに微笑む姿を見て…なんだろう、私のせいじゃないけど地球の観察してるせいだと思うと申し訳ない気持ちになってしまう。



「そういやラファエルみたいに魔法が使えないエルフって何人くらい居るんだ?」



 ホセが無遠慮に聞いた、確かにエルフの出産率は低いって言うし、ラファエルも居づらかったという事は人数が少ないのかもしれない。



「ラファエルも入れると3人ね、最初に魔法が使えない子供がラファエルだったのよ。最初はラファエルを出来損ないだと周りは言っていたけれど、ラファエルが里を出てから産まれた子供も魔法が使えないってわかって…その頃にウリエルが戻って来て世界的に魔法が使えない人しか産まれないって知ったの」



 最近のエルフの里に詳しいレミエルが教えてくれた、だけどそうなると…。



「えっと、今ウリエルが知らせに向かってるって事は今後産まれる子供が魔法を使える様になるから子供を作れって事じゃなかったんだね」



「は!? どういう事!?」



「レミエル、落ち着きなさい。アイル様の言う通り女神様により今後は魔法が使える子供が産まれる様になったのです。伝わるのがまだ先になりそうなので里に戻りながら教会の無い村に立ち寄って知らせていたところです。この町の司祭は老齢だったのでちゃんと連絡を受け取ったか確認の為に立ち寄ったのですよ、補助をしているシスターのお陰で大丈夫でしたけど」



 ウリエルが代わって説明してくれた、良かった、女神の化身とか言い出さなくて。

 だけど1人だけ私の事を様付けで呼んでるんだよね。



「私の事は様なんて付けずにアイルって呼んでくれていいよ」



「あ、いえ、カリスト大司教に知られたら何と言われるかわかりませんので…」



 そう言ったウリエルは私から目を逸らした、カリスト大司教ってば本当に一体どんな話をしたの!?

 

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