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自由に生きようと転生したら、史上4人目の賢者様でした!?〜女神様、今の時代に魔法はチートだったようです〜【web版】  作者: 酒本アズサ


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第37話 ウルスカへの帰還

「それでは気を付けて…っ、許されるなら家まで私が護衛して行きたいが…」



 あの後大市をしっかり楽しんで(リカルドとエリアスの2人と合流するまでエドガルドはついて来たけど)買い物もバッチリ出来たので満足だ。

 そして翌日エドガルドが乗り合い馬車の前で待ち構えており、凄く立派な馬車を準備して待っていたのである。



「エドガルドは自分の仕事があるでしょ、それにB級パーティの護衛っておかしくない?」



 まぁ、登録して日が浅いから私だけまだD級なんだけどね。

 このままだとこっそりついて来そうな感じがする、見送りに来てくれたミゲルがドン引きしてるじゃない。



「アイルの実力は知っているが、私ならその手を煩わせる事無く送って行けるというのに…」



 座席が板で出来た乗り合い馬車でなく、見ただけでフカフカだとわかる馬車を準備してもらった手前文句も言えないのか、何とも言えない表情をしている仲間達の視線が背中に突き刺さる。

 何とか穏便についてこなくする方法を考えるんだ、唸れ私の脳細胞!



「エドガルド、貴方にはこの街の治安を良くするという私が与えた仕事があるでしょう? 今度この街に来るまでに…そうね、女子供が宵の口に1人で出歩いても安全になっていたら……、今度からエドって呼んであげるわ」



 治安が悪化する前でも高確率で危険な目に遭う行為である、実現させる為にはかなりの労力と工夫が必要だろう。

 2回目に会った時にエドと呼んで欲しいって言われたのをずっと無視してたけど、もしこれで私に仕えるのを取り消すって言われても私的にはアリだし。



「わかったよ! 全力で治安改善に臨むと約束しよう!」



 キリッと気合いの入った顔で返事するその姿は文句無しのイケオジ、ただその相手が子供に見える私というのが…ね。



「ミゲルも見送りありがとう、またね」



「うん。アイル、『希望(エスペランサ)』の皆さんまた護衛をお願いすると思うのでよろしくお願いします」



「ああ」



「おぅ」



「任せてちょうだい」



「依頼待ってるよ」



 それぞれがミゲルに返事して出発した、早ければ4ヶ月後に来る事になりそう。

 とりあえず4ヶ月後までは…平和って訳だね!



 帰りの馬車では行きと違い、左右と後ろの扉以外の壁際にグルっとクッションがきいていてゆったり広々とした座席があり、皆寛いでいた。



「いやぁ~、アイルがエドガルドに目を付けられたとわかった時はどうなる事かと思ったけどよ、色々良い結果になったんじゃねぇ?」



「そうね、まさかアイルに手下が出来るとは…思わなかったわ…」



 ビビアナの声は後半笑いを堪えて震えている、最初はあれだけ警戒していたから気持ちはわかる。



「だよねぇ、こんな立派な馬車まで用意してくれるなんて思わなかったね」



「あの様子じゃあ次に行った時はかなり治安が良くなっているんじゃないか? 能力自体高そうなヤツだったしな」



 そして帰りの道中の宿代まで御者のアーロンが預かってきたからと出してくれた、裏社会を取り仕切れる程の大商会の会頭なだけはある。

 食事も携帯食を準備してくれていたみたいだけど、御者は1人だったし私達の食料から分けて一緒に食べたら凄く喜ばれた。



 そして会話の中でこの立派な馬車はエドガルドの個人的な持ち物で、数人抱えている御者の中でも腕利きの人を寄越してくれたらしい。

 因みに腕利きというのは御者としても腕っ節としてもという2通りの意味だ。



 帰りは1人なのである程度の腕が無いと任せて貰えないとの事、しかし基本的に護衛のいない馬車は空なので盗賊もそれをわかっているから滅多に襲われたりしないらしい。

 昔から仕えていると言っていたし裏家業出身の様だった、それなら帰りも大丈夫だろう。



 数日後、予定よりサクサク進んだ私達は盗賊の引き込み役を引き渡した町に到着した。

 そして衛兵の居る詰所に顔を出して発覚した事実…、私が放った地縛り(アースバインド)は膝まで地面に埋まるイメージをしたらそのままだったらしく、半日後に衛兵が到着した時には固い地面を掘って数人が何とか抜け出した状態で全員がヘトヘトだったらしい。



 しかも食事も食べられず、武器で地面を掘ったせいで脚は傷だらけ、排泄もその場でしており中々の惨状だったとか。

 お陰で護送中はとても大人しかったらしい。



 その時逃げ出した奴が拐った人達を非合法の奴隷商に売りに来た時に両方捕らえる事が出来たととても感謝された。

 そして盗賊捕縛協力の報奨金で私達もホクホクである。



 地縛り(アースバインド)についてはトレラーガで誤魔化した時同様、スクロールを使ったと言っておいた。

 他国で発掘されたとても高価なものでもう手には入らないという事も。



「到着~! 帰って来たぁ!」



 6日かけてウルスカの町に到着し、ホセは馬車から飛び降りて外で大きく伸びをした。

 野営地でちょっと狩りをしたりと少しは身体を動かしてはいたけど、座り心地が良い分休憩減らして長い時間車内に居たからなぁ。



 アーロンを見送り、その日の夕食は私達が帰ってきた事を知らせるのも兼ねてギルドの食堂で済ませた。

 護衛依頼の報酬を受け取り、明日からの2日は休養日なので、明日の夕食は酒盛りと決まった。

 昼間の内に翌朝用の味噌汁でも作っておくか。

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