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自由に生きようと転生したら、史上4人目の賢者様でした!?〜女神様、今の時代に魔法はチートだったようです〜【web版】  作者: 酒本アズサ


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第249話 教会関係者

「じゃあ私はそろそろ帰るね、研究所にも顔出して戻った事伝えないと…」



 さっきの流れ弾のせいかガブリエルの元気がちょっと無くなっていた、人生に反省は必要なので敢えてフォローはしないけど。



「あっ、それじゃあ俺も…、今日は顔合わせをすると言われてるので詰所に戻ります」



 セシリオも時計を確認すると出て行った、残ったのはパーティメンバーとエンリケ。

 そして始まるエンリケへの質問タイム。

 食後のお茶と、ちょっとしたお茶()けをテーブルに準備する。



「これから3日間は休養日だが、4日目に一緒に依頼を受けよう。エンリケの使用武器は何だ?」



「基本的に短剣だよ、でも手強(てごわ)くて完全に周りに人がいなけりゃ…」



 そう言って手を前に(かざ)すとメリメリと手が蜥蜴(とかげ)の手の様に変形して鋭い爪がついている。



「こっちの方が攻撃力としては高いから素手でやるし、アイルがいるなら攻撃魔法も使うよ。今までは魔法使ったらどうやって討伐したか詮索(せんさく)されただろうけど、アイルが居ればアイルがやった事に出来るしね」



 ニコニコしながら手を人族の手に戻した、それにしてもその作戦は私がガブリエルを利用してやったのと同じだねぇ。

 皆考える事は同じなんだろうか、隠れ(みの)って大事だよね!



 それから皆で色々質問したりお互いの戦闘スタイルとか話して討伐の時の連携を決めた、エンリケは今日と明日は依頼をこなして、合同で依頼を受ける前日を休養日にするらしくギルドへと向かった。



「じゃあアイルはあたしと家具工房へ行きましょうか、頑丈なベッドを買わなきゃね! うふふふふ」



 そんな訳で2人で出掛けようと玄関を出た瞬間、明らかに教会関係のお偉いさんとわかるおじさんと、白く輝く鎧を身につけた騎士が3人立っていて、私を見た瞬間跪いた。



「ふぉっ!? 何!? 何事!?」



「あら、もしかしてアイルを聖女として教会へ囲い込む為に迎えに来たのかしら? ふふ、絶対渡さないけど」



 そう言って目の前の人達を見る目が戦闘時のソレに変わり、思わず「姐御、ついて行きやす!!」って言いそうになった。



「お初にお目にかかります賢者様、わたくし共は教会本部より参った者にございます。わたくしは大司教のカリストと申します、後ろに居るのは聖騎士のエクトル、オラシオ、アルフレドです。是非1度賢者様とお話をと…」



 紹介された3人は名前を言われた時にペコリと頭を下げたが、兜も被っているせいで区別がつかない。

 まだ朝だからいいけど、昼間になったら蒸し焼きになるんじゃなかろうか。



「あ、あの、とりあえず立って下さい。私達は今から買い物に行くのでお話しするのは夕方か後日でもいいですか?」



「はい、もちろんでございます。賢者様の予定をわたくし共のせいで狂わせる訳には参りませんから。わたしくし共はそちらのビビアナさん達が育った孤児院のある教会に滞在しておりますので、また夕方に1度伺わせて頂きます」



 カリスト大司教は曇りの無い目でそう答えた、なんだろう…、エドとも違うけど既視感が………あッ、推しに課金するのは義務って言ってた友達と同じ様な目なんだ!

 もしかしてこの人は賢者マニア的な人なんだろうか、だったら私の嫌がる事はしないはずだからある意味安心だけど、ある意味不安だ。



「あっ、じゃあ買い物が終わったら孤児院に顔を出しますよ。なんならビビアナは先に帰っても良いし」



「馬鹿ね、あたしも一緒に行くに決まってるじゃない。今回もお土産買って来たんでしょ? ついでにあの子達の顔も見て来ましょ」



「うん!」



「なんと有難い…、態々(わざわざ)賢者様がお越し下さるとは…! それでは孤児院でお待ちしております」



 再び頭を下げてカリスト大司教達は帰って行った。





[side カリスト]


「見たか、3人共…、賢者様のお姿を…!」



「「「はい!」」」



 賢者様に拝謁して教会への帰り道、興奮冷めやらぬ状態ですぐ後ろを歩く聖騎士3人を振り返った。



「ああ…、孤児院の子供達から聞いてはいたが噂に(たが)わぬ少女の様に幼く清らかな佇まい、しかも膝をついた私達に立つようにとすぐにおっしゃって下さる優しいお心! 若い頃に賢者ソフィア様にもお会いしたが比べ物にならぬ!! ……賢者ソフィア様は思った事を全て遠慮なく口に出すお方だったからな…」



「孤児院のあの熊獣人の子供が言っていた事は全て本当の様ですね! あの慈愛に満ちた黒曜石の如く美しい瞳…」



 聖騎士エクトルが熱に浮かされた様に空を見上げた、エクトルは同行者の中で1番若い20歳だ、現在42歳の私とは倍も年齢が違うが賢者様にかける情熱は年齢差を越えて我々の友情を育んだ。



 実際孤児院に居た熊獣人の少年は、賢者様に助けられてタリファスからついて来たらしい。

 しかも子供とはいえ同衾までしたとか…、なんと羨ましい!!

 いや、(やま)しい気持ちでは無く、例えるなら女神様と同席した事を羨む様な気持ちであって不埒(ふらち)な考えなど一切無い。



 孤児達の話によると賢者様は殊更(ことさら)幼い子供に優しいらしい。

 ……幼児(おさなご)であったのなら子供達の様に頭を撫でて慈しんで貰えたかもしれないと少し羨ましく思ったのは否定出来ないが。

 私は賢者様をもてなす為の茶菓子と茶葉、それと孤児院の子供達のお菓子を買って教会へと戻った。


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