↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由に生きようと転生したら、史上4人目の賢者様でした!?〜女神様、今の時代に魔法はチートだったようです〜【web版】  作者: 酒本アズサ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

180/295

第180話 魔法解禁

 馬車の積荷が手際良く降ろされていく、門を潜ってすぐの広場で馬車を降りた私達を待っていたのは、馬に跨っているフサっとした総白髪の凛々しいお爺様だった。



「俺はカタヘルナ冒険者ギルドのギルドマスター、ガスパルだ! パルテナからよく来てくれた! 移動で疲れているとは思うが今から馬車で移動してあっちの公園にテントを張って荷物を置いたら早速参戦してもらうぞ、今来た者は全員23班だと覚えておいてくれ、交代で休憩する時に使われる番号だ。準備が出来たら南の門前広場に来る様に! さっきの交戦で怪我した奴は居ないか!?」



 ガスパルは私達にそう告げて大きな乗り合い馬車に乗せると、その場で他の人達に指示を出し始めた。

 南門の門前広場に降ろされると、そこは血の臭いが充満していて戦闘の激しさを物語っている。



「急いでテントを張ろう」



 リカルドの言葉に全員頷くと、テントが沢山並んでいる公園へと向かった。

 何度もやってきた行動なので5分もせず2つのテントを張り終え、門前広場へと戻る。



「よし、全員揃ったな。こっちの門はそう魔物は来て無いが、ダンジョン側の南門は地獄絵図ってやつだ、覚悟しておいてくれ。弓使い(アーチャー)は外壁の上から援護に回って貰う、で、暗器使いってなぁ誰だ?」



 全員が揃うと馬を降りたガスパルが書類を見ながら言った、恐らくギルドに登録されている名簿だろう。



「え? あ、私…」



「ふん、ちびっこいがここに居るって事は実力はあるんだろう。お前さんは前衛と中衛どっちが得意だ? それとも暗殺専門…には見えんな、大した修羅場を経験して無いって(ツラ)だ」



 値踏みする様にジロジロと爪先から頭の天辺まで見られてちょっと怯む。



「どっちでも良いけど、どちらかと言うと中衛かな」



「なら自分とこのパーティにくっついておくんだな、弓使い以外は小門から出て戦闘に参加してもらう、弓使いはそっちのヤツについてってくれ」



「皆、気を付けてね」



「うん、ビビアナも塀の上でも油断はしないで」



「ええ」



 ギュッとハグをしてビビアナがギルド職員について外壁の上へと向かう階段を上がった行った。

 探索魔法を切らしていないのでダンジョンと思われる所から魔物が湧き出しているのがわかる。



 冒険者達が防いでいなければ今頃街を守る壁は破壊されていただろうと思える数だ。

 近くに居る大物にはいくつかのパーティで対応しているが、後方から追加で向かって来ているのが感知出来てしまった。



「門を開けるぞ! 魔物が入り込まない様に開けたらすぐに出てくれ!」



「皆、このままだと全滅してもおかしくない数の魔物が来てるの、迷惑掛かっちゃうだろうけど…私の事見捨てないでね」



「「「当たり前だ」」よ」



「あはっ、無茶やって倒れたら回収よろしく!」



 力強い仲間の言葉を聞き、開いた門を潜り抜けた。

 アドレナリンが出ているのか気分が高揚しているのがわかる、視界いっぱいに魔物と人間が戦っており、魔物の鳴き声と人の悲鳴や怒号で耳が痛いくらいだ。



「『炎爆フレイムエクスプロージョン』!」



 まだ人と交戦していないこちらに向かって来ている魔物が集まっている場所へ魔法を放つ。

 線の様な炎が私の前から到達地点へと伸びたかと思ったら半径10m程の火柱が上がった。



「まだまだぁっ、『爆発(ブラスト)』!」



 一際大きな鬼人(オーガ)が投げようとしていた大岩が爆散し、鬼人の頭が吹っ飛び、その周辺の魔物も飛散した岩の欠片が身体を貫通して倒れた。

 危ない、あと5m近かったら人にも当たるところだった。



「『水弾(ウォーターバレット)』か~ら~の~『雷撃ライトニングストライク』!」



 我ながら変なテンションになっているな、と頭の片隅で思ったけど止まらない。

 まだ交戦していない大物を狙ってガンガン魔法を放つ私を見て目の前の魔物を捌きつつも仲間達が苦笑いしているのが見えた。

 3人が出来るだけ私に魔物が近付かない様に立ち回ってくれているのがわかる。



 それでも小物だとすり抜けて向かって来るヤツも居るが、それは棒手裏剣で対応しているので問題は無い。

 今まで魔物達に追い詰められて空回りしている冒険者や騎士、そして兵士が結構居たが、大物が潰されていく様を見て心に余裕が出来たのかきちんと戦える様になっていた。



 2時間程すると私以外の魔法攻撃が始まった、恐らくエルフは2人。

 今までは魔力を回復させていたか、それとも交代で休憩していたのかな。

 何故か火球(ファイヤーボール)しか使って無い様だけど得意なんだろうか。



 参戦して2時間程経過しただろうか、何だか眠気が襲って来る、膝に力が入らなくなって来たし、ちょっとヤバいかも。

 その時ギルド職員らしき男の声が聞こえた。



「15班、23班、交代するぞ、下がれ!」



「助かった…、それじゃ最後に『氷地獄(コキュートス)』! …って、あれ?」



「アイル!?」



 かなり暗くなってきてはいたが、探索魔法のお陰で私には魔物と人の場所がわかる。

 撤退するからと最後に魔法を放つと目の前が陽が沈んだからではなく真っ暗になり、焦った様なホセの声を最後に私の意識は闇に飲み込まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。