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中国の夢 日本の夢

作者:林 公孝
 お隣の国である中国と日本との関係に色々な問題が発生してから、かなりの時間が経過しているかと思います。しかし私のような中小企業に長く在籍して中国で何某かの商取引をして来た人間から言っても、政治や社会体制の違いを除けば中国の人たちも我々と同様に、基本的には誠実で勤勉かつユーモアも理解する普通の人たちだったと記憶しています。
「中国でおかしいのは共産党だけだ」というお話は、仕事をしていた時に沢山の中国の人から聞きました。これは特に中国の共産党政権に強く反対という意味ではなくて「中国の共産党政権は他国の政府とはかなりやり方が違うかもしれないけど俺たち中国のビジネスマンは普通だよ」というくらいのニュアンスのようで、とにかく共産主義が一概に悪いのではなく、共産主義でも専制政治と結び付かなければ民主主義の実現は可能だと思いますし、そうした内容はこの小説にも書きました。ただ最近時の中国出張ではあまり政治の話はしないようにと言われる事もあって、多少の息苦しさも感じました。
この小説は職場の上司に「君は中国の話は書かないの?」と聞かれたことがあって色々と思い出すうちに(政治体制は随分違うけど、仕事でお付き合いした中国の人たちの知識や常識や感情といった精神風景は日本人とあまり変わらなかったな)(新聞やテレビでは日本人と中国人が敵同士みたいな報道も多いけど、もっと肩の力を抜いて双方を見つめ直しても良いのでは?)といった私のモヤモヤした感情が心に引っかかって、それが今回の話を書くきっかけになりました。そこでとりあえず中国と日本の話をしながらそこにいる人間の一生懸命な姿を描こうとしました。その一方で、国でも企業でも悪い事をしようとする人たちは陰に隠れて事に及ぼうとするので、そうした事例にも幾つか言及しました。
難しい事は良くわかりませんが、今の地球が一種のスターウォーズのような世界だとして、この星は小さくて本当に壊れやすい存在だと私は思います。そうであるならば、若者も老人も今出来る事に全力を尽くすべきではないでしょうか。愛だの恋だのも種の保存には不可欠な行為ですが、それだけだとこの星は持たないのではないかと思います。この拙い小説でもって、中国と日本の関係を一つの軸として、この小さな星の行く先について、皆さまに思いを巡らせていただければ幸いです。
一 北京
2025/10/12 19:29
二 青島
2025/10/19 18:16
三 上海
2025/10/19 18:25
四 東京・一九八九
2025/10/25 15:56
五 晋江 (しんこう)
2025/10/25 15:58
六 香港
2025/10/25 16:00
七 横浜・バブルのあと
2025/10/26 11:27
八 五蓮 (うーれん)
2025/10/26 11:29
九 天津
2025/10/26 11:32
十 香港・一九九七
2025/10/30 12:08
十一 東莞 (どんがん)
2025/10/31 11:51
十二 厦門 (しゃーめん)
2025/11/01 11:42
十七 上海再訪
2025/11/06 14:21
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