はじめに。
※ どーも。お久し振りでございます。懲りずに更新を開始しました。ほんっっとにくだらない話ですが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。
♪白やぎさんからお手紙着いた。黒やぎさんたら読まずに食べた。しーかたがないので……
「…………」
ある日。
赤ずきんの少女セレアが朝刊を取りにポストに出掛けたところ、ポストの隣に白い子やぎとアルプスの少女ハイジが佇んでいました。
ハイジは言いました。
「ユキちゃんが手紙、食べちゃったの」
「ユキちゃんって、誰?」
「この子やぎの名前よ」
「……」
「だから謝ろうと思ってここに来たの」
♪~ご用はなぁに?
セレアは尋ねました。
「だから何?」
ハイジは子やぎに言いました。
「ほらユキちゃん。手紙食べたんだから、ちゃんと謝って」
子やぎはハイジを見て「メェ」とかわいらしく鳴きました。
セレアは対応に困りました。
「あの……えっと」
すると突然、ハイジは叫びました。
「ユキちゃんの意気地無し! もう知らない!」
ハイジは子やぎをその場に置いて、どこかへ行ってしまいました。
その場に残されたセレアと子やぎは呆然としました。
「――ってか、物語が始まる大事な場面だよね? これ。出だし早々何なの? すっごくわけ分かんないんですけど」