第四十七話 第七部隊の夏祭り
眼前に広がるのは明らかにゲームとかで見るダンジョン、そんな風に言えてしまう場所だった
大愛は数日の療養を受けて第七部隊の隊長和嶋幸の元に向かっていた。その横には第五部隊副隊長である椎名歩夢の姿があった
朝8時、いつもと変わらないくらいの時間を目安に外に出てそれから二人で歩いているのだ。
椎名はあくびをかきながらメロンパンを頬張り歩く、大愛は最初に会った時からお世辞にもこの人物が副隊長というのがあまり信じられていなかった。
この人の魔術自体が未知数ということも理由の1つにあるが患者に対する態度がほぼ病院の役割をしている第五部隊とは全くと言っていいほど合っていない。
そんなこんなで特に会話もないまま和嶋に指定された場所の入口に着いた。ごくりと唾を飲み込み扉を開けようとするとそれよりも先に椎名が扉を開けてしまった、高値で作られたようなギルドみたいなのが広がっていて、その先には既に3人の参加者と思われる人が集まっていた、その中に1人見覚えのある人物がいるのに気付いた。
「咲綾ー!」
「ん?…あっ!大愛君!」
声をかけた先にはやはり咲綾がいた。咲綾とは焼肉を食べに行った以来久しぶりの再会だった。
「ちょっと久しぶり、元気だった?」
「俺はちょっと前にまた死にかけたけど見ての通り元気だよ、咲綾はどうだ?どこの部隊に行ってたんだ?」
「そっそうなんだ…私はずっと第七部隊にいたんだ、違うとこに行きたくても行けるようなところなかったし…」
咲綾は以前よりも砕けた表情でそう言い、大愛は「咲綾がここまで変わるのか…」と考えた。
「だってダンジョン攻略とかばっかりなんだよ!どうしてこんなにダンジョンばっかり…」
そんなこんなで会話を続けていると大愛達を合わせて7人の風紀委員関係者が集まっていた。このメンバーになんの意味があるかは分からないがなにか大きなことが始まろうとしていることだけは確かだった。
バタンと扉が開く音がした、そこにはそこまで大きくない中学生みたいな男が立っていた。だが見た目に反して手などに付けている装飾品は見るからに高価でギラギラした宝石がついた指輪やネックレスなど大愛は自分には到底手につかないなと思った。
「ここに集まってくれたみんな!よく来てくれた!にしても俺はツイてるなぁ〜適当に飛ばした爆発手紙がこんなにも豪華なメンツに届くなんて」
大愛は爆発手紙とかいうネーミングセンスを疑ったのと同時にそんなものを適当に飛ばしたと言ったことにも正直頭が大丈夫なのか疑った。すると
「申し遅れた、お前たちをここに呼び出した第七部隊隊長の和嶋幸だ。言うの2回目だけどやっぱメンツが豪華だな〜」
「第三部隊の中の学生の中なら最も強いと噂の銀城凌牙、第一部隊の入部したての奴らをまとめあげ担当星桐奈、第四部隊の中ですら数少ない銃を扱う魔具師櫻葉霧澄第六部隊の新メンバーの1人でなんかずっとうちの部隊にいる神童咲綾それに第五部隊の副隊長の椎名ちゃんに有名な全能力者の大愛君まで…このメンバーなら今回のダンジョンはきっと余裕だな。」
長々した話が終わって幸が謎のゲートを作り出した。おそらく展開的にはダンジョンの入口に繋がっているのだろう。
「ここに入ったらそこはダンジョンだ、言ってなかったが今回このダンジョンに入る理由は調査だ。ここ最近いろんなダンジョンで気味の悪いバカでかい男が見つかっているらしい、それの調査だ。…それじゃあお前らついてこいよぉ!」
ゲートをくぐった先には大愛の想像していたようなゲームとかで見るようなダンジョンが広がっていた。
幸の話にも出てきた爆発手紙ですが、幸の知り合いであるとある人に頼んで作ったものなので幸自身もあの手紙が爆発する原理を知りません。
ダンジョンに行った幸を除いた7人のうち4人は新キャラクターなので今後彼らがどう活躍していくのか楽しみですね。
ぜひ次回も読んでみてください!




