第三十九話 自信
第四部隊の夏祭りに参加しに来ていきなり第四部隊長に剣術での戦いを挑まれた大愛、軽く準備を座りながらしていると前から「よっ!」と声を掛けられ、前を向くとそこには凛奈がいた。
「おお!凛奈じゃん」
凛奈は大愛に同情するように肩に手を置き話し出した
「いきなり勝負挑まれるなんて、なんか可哀想だけど…私は応援してるぞ!」
その後も凛奈と軽く会話をしながらしっかり準備をした。
準備が終わり華廉が待つ中央に向かい準備完了の報告をすると華廉の手の中に木刀が現れて何も言わず中央に構えた。
「私は木刀でいいわ、真剣でやったらあなたがどうなるか分からないし、あなたはそれでいいわよ魔力も込めていい、私も少しは込めるし」
大愛も中央に構えると副隊長の道が現れて合図をした
「制限時間は…まぁ5分くらい?よ〜いはじめ〜」
はじめの合図がかかってすぐ、大愛はバサラに木の魔力を込めて華廉に攻撃を仕掛けるがあっさりと受けられてしまった
「先に言っておくのが忘れていたけどあなたは私を殺しにくるくらいでいいわよ、それで私が死んだらその程度だったって事だから!」
そう言い終わると同時に木刀が大愛の目の前に現れるが、必死に受ける。
『すごい力だ…華廉さん自身はあまり力を入れてなさそうなのに、どうなってるんだ』
その時の大愛はとても息が荒くなっていた
大愛は火の魔力をバサラに込めて攻撃を仕掛ける
「フレイムブレイド!」
その攻撃は華廉にかなり強く命中したが、華廉はほとんど体制崩さずに後ろに攻撃を受けながら着地をして大愛がもう一度攻撃をしようと構えた時に言った。
「これで終わりよ、しっかり受け止めないと死ぬかも!」
窓の隙間から風が入ってきたのと同じぐらいだった、華廉の技は風すらも切ってしまいそうだったのに加え、すぐに燃えつかせてしまうような炎の一撃に感じた
「クレマチス・花炎」
大愛が即座にバサラで守りの体制に入りもうダメだと思い、思わず目を閉じてしまった。
目を開けるとあと1cmでもズレていたら死んでいたかもしれないくらいのスレスレで木刀がピタッとバサラによって止められていた。
「ストップ!そこまで〜」
道の合図によって華廉が離れる、華廉の木刀が手の中から消えて腕を組んで大愛のことを見つめていると、まだ息の荒い大愛は深呼吸を何度かして「ありがとうございました」と言うと華廉が微笑んで言った
「上出来だと、思った」
大愛はその言葉を聞いてふわっと肩の荷が軽くなった気がして、自然と涙がこぼれ落ちてきた。
今まで自分よりも遥かに強いひとにも自分の力を褒めてもらうなんてことは無かった、これが初めてだった、自分の強さを認めて貰うことがこれほど嬉しいとは思わなかった。
「けど、まだまだ修正するところは沢山あるわ!魔力を込めるタイミングや、力の入れどころ、それにあなた魔具を自分の空間にしまえないんでしょ!それ以外もしっかり叩き込むから覚悟しておきなさい!」
ズタズタに言われてさっきとは違うような涙かこぼれてきた。
次回より第四部隊の夏祭りがちゃんと始まります。
今回は主に今まで取上げてこなかった魔具関係の話多めです




