第三十五話 夢の人
『あなたは…だい…どん…つら…も…ぶ…幸せに過ごしてね』
「ん…んう?なんだ?今の」
P( º дº)<クエェェェエエェェェェェェェ!!
いつものうるさい鶏の鳴き声で大愛は目覚め、朝飯を食べたあと第二、三部隊の最後の夏祭り内容をするため、最後のスタンプの岩の試練の行われるところに向かっていた。
向かう道中大愛は今朝の夢のことについて考えていた。
「あの夢に出てきた人は誰だったんだろう?…どこかで見たことがある気がするけど、知らないなぁ、そもそもあれはなんの夢だったんだろう…」
「イデッ」
モヤモヤしながら下を向いて歩いていると壁にぶつかってしまった。
そこはあの最初に見た岩山があり、どう考えても岩の試練の行われるところだったようだ。
パスポートを専用の機械にかざしてゲートの奥に向かうと既に試練は始まっているようだった。
試練に参加するため響也を探すと、割と直ぐに見つけることが出来た。
響也の方も大愛の存在に気づいたようで手を振ってきた、響也の元に向かい世間話を混ぜながら会話を始めた。
「よく来たね大愛!炎の道と宝探しは大変だっただろう?でもあれをこなしたんならここのやつは簡単だと思うよ。」
バタッン!
そう言うと響也が急に膝から崩れ落ちばたりと倒れてしまった。
あまりにも突然のことに大愛は驚きのあまり、すぐに正当な行動をとることができなかったが5秒程で我に返り「響也!響也!」と声をかけると先程いきなり倒れたのが嘘のようにすっと起き上がり何も無かったように喋りだしたのだ。
「いきなり倒れてすまなかったな、俺は響羅の方だ。俺は岩の試練について説明をさせてもらっている、響也だと茶を飲み始めて世間話につながってしまうからいつもいきなり変わっているんだ。」
大愛は響羅に変わっただけど聞き落ち着いた様子に見えたが、変わるならそれだけ伝えてほしいなーと内心思いつつも響羅の話をしっかり聞いた。
「岩の試練の内容は至ってシンプルに力の強化だ、俺か響也の魔術で出した岩を転がしてあの山のてっぺんまで持っていく、それだけさ。響也が簡単かもとか言ったかもしれないが甘く見ないでくれよ、岩の重量はそこら辺にあるような岩とはものが違うからな!まぁ頑張ってくれ!できないほどではないと思うぞ。じゃあ岩を俺か響也のどちらが出すか決めるから少し待っててくれ」
内容を聞いた大愛は「あれ?意外と簡単なのでは?」と思いながら岩の準備を待っていると山の方から「うわぁぁぁ」と叫びながら岩と共に転がり落ちて来ている人を見て大愛はごくりと唾を飲み込んだ。
それから1分ほどスマホを見て待っていると岩が完成していた、現在の雰囲気を見る限り響羅がやらなそうな表情をしていたので今は響也が出てきていてあれを作ったのも響也なのだろう。
「じゃあ覚悟が決まったらスタートしてね、岩はてっぺんまで行ったら自然と消滅するようになってるから!」
「うん!がんばるよ!」
そう会話を交わして大愛は少しの準備運動をした後スタート位置に着いた。
次回より岩の試練です!
さてさてその話は置いといて…大愛の夢に出てきたのは誰なんでしょうね…
今後正体が明かされます!楽しみに待っててください。
次回もぜひ読んでくださいね!




