第三十二話 4人で
ざぶん!という音を立ててヌシと言うのに相応しいほど大きな魚はプールの奥深くに潜ったのを合図にここに来ていた人の半数以上が逃げてしまい、そこには大愛を含めて4人しか残らなかった。
そのうちの屈強な体をしている一人が、残っていた3人を集めて話し出した
「ここに残ったお前たちは、きっと勇敢な戦士に違いないと俺は思っている…先に名乗っておこう、俺は三年の勇翔、東勇翔岩の単属性魔術師だ、どんなふうに呼んでもらってもかまわない 」
大愛はこの体つきで自分とたったの2つしか年齢が変わらないことにかなり驚いたが他に残った2人はそこまで驚いていなそうなので自分がおかしいのかと思いながら勇翔の方を見て話の続きを聞いた
「まずは全員の名前を教えて欲しい、少しでもお互いを信頼し合わなければあの化け物のような魚をどうにかして宝物を取り出すのは不可能だと思っている」
それを聞き左側から順に自己紹介を始めた
「俺は古賀雲雀2年だ、魔術は氷と光だ、好きに呼んでくれよ!」
「俺は篠原澪莉よく女子みたいな名前だなって言われるんだ、1年で魔術は木と風だよ」
そして最後に大愛に順番が回ってきたが、大愛は自己紹介をするのが実際少し怖く感じていた、第一部隊の夏祭りでも全能力者ということで色々言われ、この狭い空間で同じようなことを言われたら流石に耐えれないと思ったからだった。
なにか大愛の様子が変だと思った勇翔が優しい声で「大丈夫だ、今は正直に俺たちに自分のことを教えてくれればいいさ、俺はどんな事だろうとここに残ってくれたなかまとして迎え入れると誓おう」
すると残りのふたりも「そうだよ!今は仲間なんだからさっ!」と優しく答えてくれたため大愛は自分のことを正直に話した
「俺は大愛、1年だよ、生まれてすぐ孤児院に捨てられて育ったから名字はないんだ、それと魔術は…驚くかもしれないけど俺があの全能力者なんだ!」
思い切って大愛が言い出すと澪莉が声を上げた
「へぇー大愛があの噂の全能力者なのか〜、同い年にいるって聞いてたから存在は知ってたけど正直びっくりだけど本物に会えたのなんかちょっと嬉しいかも」
「それな!他の奴らだったらなんか言ったりしてきたかもしれないけど、少なくとも俺はすげぇなぁとしか思わないし特別な感じで見たり扱ったりはしないから仲良くしようぜ」
続けて雲雀がそう答えて大愛の肩がずっと軽くなり一安心したのか自然と顔が和らいぎ『全能力者だからといってなんか言ってきたり、軽蔑したりしないんだ』と思いなんだか少し嬉しくなった。
すると勇翔が立ち上がって言ったかなり深く深呼吸をして勢いよく声を上げた
「よっしゃぁ!3人ともあの魚を倒してみんなでここのスタンプをもらおうじゃないか!肩を組めー円陣だー!!」
勇翔がそう言うと3人は立ち上がって4人で肩を組んで円陣を作って顔を見合せてこういった
「4人で絶対あの魚を倒すぞーー!!!」
ここから4人の魔術師の戦いが始まる!
今回も読んでくれてありがとうございました!
次回は久しぶりの戦闘回です
ちなみに今日初登場した3人は元々登場する予定は無かったけど話の流れ的に入れた方がいいと思ったので作ったら、いい話を作れそうだなと思ったので良かったです!
次回もぜひ読んでください!




