第三十話 炎の道
心火と水愛の自己紹介が終わり大愛も夏祭りの活動に参加し始めた
響羅に話を聞くと第二、三部隊の夏祭りはスタンプラリーのようになっていて全てのスタンプを集め終われば豪華景品貰える!というものらしく案外しっかりしているスタンプカードを貰い最初に【あつ!あつ!10km走】というものに参加することにした
名前がなんだか可愛らしいなと思いながらスタンプカードと一緒に貰った地図を見て会場に向かうと、そこは想像を絶するような光景が広がっていた。
10km走と書いてあったから走るんだろうとは思っていたがここまで道という道が無く、ほとんどが炎で埋め尽くされているなんて誰が予想できただろうか…
大愛はここまで来て引き下がるのもあまり気分が良いものでないなと思ったのでこれに挑戦することにした
ルールの書いてある看板には魔術の使用は炎を消さなければOK、浮遊は不可、やばいと思ったらすぐにでも炎を消し脱出をする (その場合は挑戦は不成功となりスタンプの付与はない)
ルールを一通り見てスタート口にあるボタンを押すと走るぞ!と意を決して道無き道を走り始めた!
序盤はまだ道を認識できたから走ることができていたが、走って先に行けば行くほどやはり異変が起き始めた。
そう、10km走なのに少しだが障害物になる岩などが出てきたのだ、それに走れば走るほど炎で道は塞がれていき本当にゴールに辿りつけるのか心配になってくるほどだったが、3km地点だとわかる看板と給水スポットがあったのだ。
給水スポットはかなり本格的に作られていて、給水の水もマラソン大会で見るような形状の物だった。
一息つくために少し足を止めると水の置いてあった机にタイマーが置いてありタイムが図られていることに気づいた、なんだか嫌な予感がしたためすぐさまレーンに戻り足を動かした。
恐らく5km地点まで走った頃にまた大変を感じた、風が吹き炎を揺らし始めたのだ、それも尋常じゃないくらいの風だったため炎が大愛の身長よりも高いところでまで燃えてしまっているのだそれに温度と湿度は恐らく危険なくらいに高いためすぐにでもゴールに向かって走らなければいけない
「足を…止めたらぁ、これは…死ぬぅ、だから…足を動かせぇ…俺は!強くなりたいから!」
その瞬間大愛の目が風の能力薄い緑色に開眼をしたのだ!
風の能力で単純に走るスピードをあげるだけでなく自分と炎の間にほんの少し層を作り湿度の問題を解決させ、そのまま勢いで8kmの給水所まで増えていく障害物を避けて走りきったがそこでもう1つの問題が大愛の身を襲った。
それは炎の温度だった、先に進めば進むほど温度は上がっていって今だってもう炎になれていない者では油断した瞬間にすぐ死んでしまうだろうという程の温度で実際大愛も少しずつ自分も危険という言葉では表せないほど危ない状況に陥って言っていることはわかっていた。
大愛は6km付近から氷の魔術を自分にほんの少し当てて体の調子を保ってきていたがそれにも8kmを超えた時点で限界が来てしまった
「あともう1kmくらいなはずなのに…先が全く見えないし…いきなり炎が強くなってる気がする、止まったら死ぬ…それだけはわかる、足をもっと動かせ…何も怖くないだろ…お前ならできるだろ…よし、いいな…全能力者大愛…今から…」
『死ぬ気でやってやる!』
そう言った瞬間大愛はここまで出し続けた風の層を消し、それを全て足に纏いスピードを最高速まで上げた短期決戦に持ち込んだ、するとたちまちゴールが見えてきてそこには第二部隊長の心火の姿があり大愛の帰りを心配するように待っていた。
「あと少し…もう何も考えるな!」
「うおおおおお」
ダンッ
大愛は無事ゴールにあったボタンを押し炎の道から生還した、だがまだ大愛を襲う物があった…
それはここでの度重なった疲労と魔力切れ、最後の方はほとんどまとまった呼吸すら取る事ができていなかったためそれらがゴールと同時に一気に襲いかかってきたのだ。
そこに心火が立ち寄り大愛に薬を飲ませた、なんとその薬を飲んだ瞬間に体調が元どうりになっていったのだ。
大愛が感謝をしようとして起き上がろうとすると心火がそれを止め話し出した
「本当にお疲れ様!最後の方しか見れなかったけどお前、本当にかっこよかったぞ!時間も1時間を切ってるしすごいぞ!急に元気になって動きたい気持ちはわかるけど、まだダメだぞこの薬は第五部隊の隊長さんに貰ったやつなんだ、一気に疲れを消したように感じてるかもだけど、疲れが来るのを無理やり遅くしてるだけだから少しづつ疲れは来ると思うから今は無理するなよ」
そう言って微笑んだ少女を見て大愛は落ち着いたのかすぐに目を閉じた
一気に10km走終わりました〜
次の活動はなんなのだろうか…皆さん予想して待っててください!
次回もぜひ読んでください!




