第二話 全能力者
何気ない会話をしながら検査結果を受け取りに行き、お互に結果を伝え合おうとしていたが…検査員がこんなことを言ってきた
「大愛さん、あなたを今日1日いや…しばらくは家に帰すことができなくなってしまいました」
大愛が混乱する中蓮哉が問う
「何故ですか?大愛がなにかしましたか?それなら俺も」
「検査の結果がねぇ…あんまり大きな声では言えないんだけど…」
蓮哉は少し強く聞く
「検査結果がどうしたんですか?早く答えてください!」
「実は全ての能力に適性が合ってね…」
大愛と蓮哉は2人揃って「は?」と言う
「数年に1人現れる全ての能力を扱うことの出来る能力者、通称全能力者の可能性が大きくてね、全能力者は専門の人間のいる研究所で専用の検査を受けなくちゃいけないんだよ」
「すまないねこればかりは私になにかできることじゃないんだよ」
大愛が悲しそうに研究所の方角に進もうとすると蓮哉が言った
「なら俺もついていく」
少し空気がざわつき始めて警備員が現れる
「申し訳ないがついて行かせる訳には行かないんだ」
と検査員が言った瞬間、蓮哉が氷を空中に出して言う
「さっきからなんでもかんでんもダメだダメだだと?申し訳ないが大愛を研究所には行かせない、信用ならないからな」
警備員が間に入り止めに入るが蓮哉はやってしまった、そう魔術(氷)を警備員と検査員の2人に放ってしまった、その氷は鮮やかな水色をしていたが2人に当たると同時にその色は失われ徐々に赤くなっていく2人の意識は残っているが、素人が見てもわかるくらいには重症だった。
だが蓮哉は一歩も引かない、そのままトドメを指そうと魔術を出す構えをした瞬間、蓮哉の眼前に身長が高くてスーツを着こなす何らかの能力者であろう男が現れ一瞬にして蓮哉の意識を刈り取った、そして蓮哉の氷によってダメージを受けた2人と蓮哉を背負いその男は、
「君はすぐに研究所に向かった方がいい」
と大愛に言い放ち研究所への地図を手渡したはそして男は3人を担いで大愛が目指す方向とは真逆の方に飛んで行ってしまった。
キャラ紹介
大愛
年齢 16歳
能力 全能力
誕生日 4月6日
大塚蓮哉
年齢 15歳
能力 氷&水
誕生日 8月11日
大愛と蓮哉は同い年ですが大愛の方が誕生日が早く入学前に16歳になったため歳が1つ別れています。
また大愛の誕生日は正確には分からなかったため、孤児院に入った日を誕生日としています。