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ちょっと怖い夢の話

作者: 香月藤子

夢の中で見たホラーな話です。

あまりにもストーリーがある話だったので文字に起こしてみました。

ホラー 苦手な方は、見無い方が良いかもしれません。

私が、まだ5歳くらいの時の話だ。


私は、親戚の集まりで、遠い血縁の町中華を営んでいる叔母夫婦の家にお邪魔した。


叔母夫婦の家は、店の二階にあり、二階の家で宴会を行った。


縦長のテーブルの上に、様々な中華のオードブルのようなものが並んでいたのを覚えている。


親戚の子供の中で、私が一番年長者だったので、大人に相手にされず、ふてくされていた。


一人で暇をしていたので、叔母夫婦の家を一人で探検し始めた。


探検をしたところで別段面白いものはなかった。


ところが、一階に降りる階段の踊り場に来たとき、先ほどはなかったはずの屋上への階段があった。


「こんなところに階段あったかな、、、。」


屋上へと続く階段には、赤色の気でできた格子があり屋上へはいけ無いようになっていた。


格子の先は、不自然な程真っ暗で、何かがたたずんでいるように見えた。


私は、その先に何があるのか気になり格子をあけ一段階段に足をかけた。


すると、周囲が視界が赤く染まり、奥に真っ赤な血を流した地蔵がこちらを睨んでいた。


恐ろしくて、固まっていると


「何をしてるんだ!!!!」


と背後から声がした。


驚いて急いで、格子を閉め振り返った。


そこには、顔面蒼白の叔母がいた。


「あんた、まさか、格子を開けて無いだろうね?一番上まで行って無いだろうね?」


と叔母は、すごい剣幕で捲し立ててきた。


「ごめんなさい。格子を開けました。一段だけ登りました。ごめんなさい。上のあれはなんですか?すごく怖かった。」


と私はボロボロと泣きながら叔母に話した。


叔母は、ホッとした顔をして、私を抱きしめた。


「良かった。一番上まで行って無いんだね。良かった。ほんとによかった。」


と叔母も泣きているようだった。


「あそこの階段はもう二度と登ってはいけ無いよ。そして今日のことはもう忘れなさい。」


と言われた。


*************************


今日は、叔母の葬儀でまたあの叔母の家に来ている。


階段の踊り場に来た時ふと5歳の頃のことを思い出した。


視線を上の方にやると、屋上への階段はなかった。


横にいた叔父に、


「昔ここに屋上への階段ありませんでしたか?」


と聞いた。


そしたら、叔父は驚いた顔をした。


「あの階段を見たことがあるのか?」


「はい。小さい時で記憶はおぼろげですが、、、。」


「もう大きくなったから良いか、この土地にはある風習があった。小さい子供を地蔵に叩きつけると、その家に富をもたらすというものだ。だから、この土地のものは、口減らしの子供を地蔵に叩きつけた。この風習でたくさんの子供が亡くなった。だんだんと風習が薄れ今では、行われなくなったが、地蔵に宿った怨念が、小さい子供を求めているという噂が流れるようになった。


「本当かどうかわから無いが、小さい時にもし地蔵を見たなら、お前は命拾いしたな。」



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