狂った夫
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:狂った夫
「あなたまた買ってきたの?」
「ん、ああ♪安く売ってたからね」
「安く売ってたって、もう部屋、人形だらけよ!?」
「ん、ああそうか、ちょっと掃除しなきゃな」
いっときから夫は人形集めをし始めて、
それが度を過ぎ始めていた。
初めは特に何も言わなかったけど、
夫の部屋は本当にもう人形だらけ。
懐かしいウルトラマンや仮面ライダーのフィギュア、
ガチャガチャとかいうもので取ってきた小さな人形、
それがだんだん大きな人形になってって、
夏葉原で買ってきたヒーロー物のぬいぐるみや
女の子のぬいぐるみ、動物のぬいぐるみ、
そして特に最近では子供の姿をしたぬいぐるみを
こぞって集め始めていた。
「…ホントになんでこんなになっちゃったのかしら」
夫の部屋はまるで小さな女の子の部屋。
とにかく人形だらけ。
それに部屋を掃除しようとしたら、
「大事な物を捨てちゃ困るから掃除しなくて良いからね。自分でやるから」
と言って、私には部屋に入らせようともしない。
かと言って他の日常生活は普通で、
結婚した時からずっと優しく
私にもそれなりの思いやりがあり、
きちんと働いてきてくれるから
私もそれなりに我慢は出来ていた。
でも夫の中身と言うか、心の方が少し心配。
「なんであんなに変わったのか?」
これがよくわからない。
人形を集める心理について
少しだけ聞いたことがあるけど、
大人になってそう言う事する人は安心を得るため、
自分の愛情を注ぐ対象を見つけるため、
現実逃避したいから…なんてものがあるらしい。
「あの人にも何か、そんな不安と言うか不満なところがあるのかなぁ」
普通に優しくて、
ストレスもそんなに溜めてないような夫だったから、
その事への心配が少し心にとどまった。
そして夫はさらに狂い始めたのだ。
その気狂いのようなものは、
私を自分の部屋に入れた時にわかった。
人形が多すぎて、
夫は部屋に寄り付かないようになっていた。
自分の部屋なのに。
自分で人形を買ってきてそんなにしたのに。
見かねて私は、
「ねぇ部屋の掃除しない?私も手伝うから」
と言ってみると夫はすんなりOK。
なんとなくその時の夫は落胆したような、
元気のない姿だった。
そして部屋を掃除していた時、
夫「…まだ人形になってない子供が居るなぁ…」
とポソっとつぶやいた。
「えっ?」
と思っていると夫は
まだ掃除してないクローゼットへ近づいてゆき、
ぎいっと開けた。
「………きゃあっ!!」
「こいつだこいつ、早く人形にしてあげないと」
中には冷たくなった子供が居たんだ。
これまでこんな事を繰り返してたの…
夫なりの儀式だった…
遺体をどうやって隠していたの…
これだけの人形の分のソレが…まさか…
私の目の前で、夫は何か私にはわからぬ
訳のわからない作業のようなものをし始めていた。
「人形、人形…」とつぶやきながら。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=TaHPaClwvHw
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
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