1章-1-
5人の少女達が世界を変えてから40年が経過した。
「おはよう」と云いながら俺が研究所に入ると所長が椅子に座っていた。
所長も挨拶を返してきたのだが、身長が95cmぐらいになってぶかぶかの服を着ている。
「昨晩少女の襲撃を受けたんだ。家に居るときに来てくれれば代わりの服があったんだがな。」
「所長はもう9回目ですか。毎度の事ながらタナー1度が終わるのが早いですね。今回はどんな超能力を得たんですか。」
「残念なことに今回も地獄耳だったんだ。聞き取れる距離が16倍になったんだがな。」
子供が一人も生まれなくなったかわりに老衰での死者が皆無になったのだが、平均年齢は毎年1歳ずつ上がっていくのだ。
病気にならず事故に遭わず少女がいる限り永遠に生き続けられるので少女達に感謝している者達も居るのだが、これは健全と云えるのだろうか。
そんな世界を元に戻すために所長は研究所を設立したのだが、今迄に得た超能力は9回とも非戦闘用超能力だったのだ。その上地獄耳が4回。同じ能力を得ると能力が強化されるのだが地獄耳では余り使い道がない。
「所長と一緒に戦えないのは残念ですね。」
俺が得ている能力は発火能力が2つと怪力が2つと飛行能力だ。
少女達に襲撃されると超能力が得られる理由は今だ判明していない。
俺は4年前に5回目の襲撃を受けたのであと5年は襲撃を受けないだろう。
「しかし今日の所長は可愛いですね。100歳超えてるようには見えませんよ。」
所長は昨晩襲撃されて肉体が3歳に幼児化させられたのだ。
所長が伯父とはいえ3歳児がかわいくないわけが無いのだ。
1人目の少女と斗うところまでは書きたいけど
続くかどうかは不明。