表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/48

18 ラーニング


次の日…………



先立つ物はあったけど女の日用品を買う事になるとはな。 服と下着は…… 同じ服一式セットが5着分あったので良しとしよう。



他には何を買えばいいんだろう? いや、そもそも考えれば同じ服で良しとしようなんてあんまりじゃないか?



化粧品などもいるのだろうか? うーん…… 女の連絡先は結構入っているけどほとんど返事しなかったし今更だよな。



となると大咲か。 でもバレると面倒そうだ。 エレナの事は…… イトコで倒すしかないよな。



それと今日の朝、エレナから勉強したいって言われていた。 意外とは思わなかった。 ずっと教科書とかみてたもんな。 なんでか知らないが字は少し読めるんだがあまり書けないようだし(その辺のさじ加減がよくわからない……)



だけどその手の勉強セットなども買った方がいいだろうな。 そこは俺とエレナだけで大丈夫だよな? 



という事で俺とエレナは本屋に行き参考書など買いエレナは辞書なども欲しがっていたのでそれらを買い図書館へ来ていた。



勉強するにはいい場所だな。 まぁ俺図書館なんて滅多に来ないけど。 最後に来たのいつだっけ?



エレナは物凄くはしゃいでいるように見えた。 まずは幼稚園児が見るような絵本を手に取り…… ってそこからか。 まぁだったら尚更図書館へ来て正解だった。



絵本を読みながら片手にはペンを持ち書く練習もしている。 ペンの持ち方まだ変だけど……



だがエレナの集中力は傍目から見ても凄まじく邪魔するのも悪いし俺は隣で漫画を読みながら見守った。



それにしてもエレナいつまでここに居るつもりだろう? 漫画を読み始め早2時間…… エレナは相変わらず本と睨めっこだ。 心なしかだんだんと読む本も幼稚園児が読むような物から小学生の読む物へとレベルを上げているような気がする。



エレナがやりたい事をやらせてあげたいのでエレナの勉強姿を見ているといつの間にか寝ていた。



そしてどれくらい経ったのかゆさゆさと揺さぶられ眼を覚ますとエレナだった。



ん? 時間を見るとあれから更に3時間以上経過している。 しまった…… 今日は図書館に入り浸りになってしまった。



「起きた?」


「ああ…… しっかり勉強出来たか?」


「うん。 毎日ここ来たい。 いい?」


「いいけど…… ってあれ?」


「え? どうしたの?」



なんか微妙にエレナの喋り方が自然になっているようないないような……



「じゃあ明日も行こうか?」


「うん、行く。 いっぱい勉強したい」


「でも急に詰め込み過ぎると続かないぞ」


「うん。 でもお話…… したいから」


「話?」


「直也と…… もっとたくさん 」



ポカンとした。 詰まる所はあるけど大分良くなってる。 



「ん? 変?」


「あ、いや。 ちょっとビックリした。 エレナって凄いな」


「直也の…… お陰」



エレナは穏やかにニコッと俺に微笑んだ。 いろんな意味でドキッとよくさせられてたけど今度はほんの少し、ほんの少し大人っぽい笑顔に俺はまたエレナにドキッとした……



「えっと…… じゃあ帰ろうか?」


「うん」



帰り道、何か忘れているような気がしていた。 



「しまった!!」


「?」



大咲に買い物に付き合ってくれないかとメッセージを送り、「じゃあ支度してるので準備出来たら連絡下さい」 と来てたのをすっかり忘れていたのだ。



急いで携帯を確認すればまさかのバッテリー切れ…… 昨日大金を見たせいとまずは何から始めたらいいかと考えていて充電するのすら忘れていた。



「これは…… 後で大目玉くらいそうだ」


「どうしたの?」


「いや、こっちの事だ。 それより何か欲しい物とかあるか?」


「直也にいっぱい買ってもらった」


「まぁ勉強関係の物だけだろ? 他に欲しい物あるか?」


「んー…… 直也」


「え!?」



欲しい物って俺!? 



「直也…… が欲しい物でいい」



なんだそっちか、 取り敢えずもうひとつベッドが欲しいです…… 昨日はエレナにベッドを使わせて俺はソファに寝たんだがエレナは俺に気を遣ったのかソファに来てしまってなかなか寝付けなかったし俺だけ……




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ