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魔眼の伝承者  作者: 賭博 彩華
1/1

”二つの種族のはじまり”

初めまして。賭博 彩華です。

小説を書くのが初めてでわからない事だらけですが

精一杯書きましたので

興味が興味がありましたら、ご観覧ください。


この世界では、二つの種族が存在している。

これらは、古くから対立する関係にあった。


人間族。それはなんの特徴もなく、自分たちで畑を耕し、子を育て、そしてその子が大きくなり、それらがまた子を産む

なんら不自由のない生活をしていた。


彼らには武器などと言う概念は存在せずただのうのうと生き生活の為に働き、食事をとり、そして寝る。

そんな生活が当たり前のように毎日が過ぎて行った。


ある日、人間族は大きな過ちを犯した。

人と人による、殺し合い。

何故そんな事が起きたかなど、聞くまでもなく

人には裕福な人間と貧困な生活をしている人間。

どこの世界へ行こうともこれらは避けようがない優劣である。

その事実を心の底から憎み何もかも無くなればいい。


殺し合いに巻き込まれ、その怨みを物心付いた頃から宿し続けたある一人の少年がいた。


その少年の目は死人の目をしていたと言う。

怨みはやがて自分の中だけではとどまらず、

少年の家族、こんな自分をも大切に思ってくれる友人。

何人もの人間を死に追いやったのだ。


そして少年は命を狙われた。

狙われても仕方の無い事をした。

それが天罰なのだから。


しかし、少年はそれを悔やみはしなかった、それどころか、狙われていることに対して喜びをも感じていた。

少年は強かった。

自分の自分の体の物では無いかのように無茶苦茶な使い方をしていた。

痛み、悲しみ、恐怖。

それらの感情がその頃、十八になろうとしていた少年にはなかった。


ある日、少年は一人の女性に出会う。

その女性は少年に命を狙われた。

しかし、女性はその少年の事を恨んだりはしなかった。

命を狙われても尚、少年の人生を酷く同情したのだ。


「大丈夫。貴方は私が守ってあげる。」


その一言で少年の心は救われたのであった…


それから少しの時が経ち、少年とその女性は恋に落ちた。

しかし、少年がこれまでしてきた事は免れようもない事実。

長きに渡り大勢の人を虐殺してきた少年には、住む場所さえ選ぶことができず、街に近づけば大勢の人間に追われ、

人と出会えば怯えられそのものがまた”殺されかけた”などと噂を広げ、


少年と女性は誰にも見つからないであろう、静かな森の山奥で二人で暮らした。


そして数ヶ月が経ち、二人の間に新しい命が宿された。

二人は自分たちの精一杯の愛情を注いだ。

この子が産まれても、街で暮らせる。この子には何の罪もない。ただ幸せに暮らさせてやる。

そういった想いで、その十ヶ月後、元気な赤ちゃんが産まれたのである。

二人はその子にアウラと名付けた。


そして。アウラが産まれて数日、目を開けた瞬間

アウラの目が一瞬、光り女性は近くにあった研がれた石で自ら命を絶ったのである。


その光景を後ろで見ていた少年は、アウラを自分の目に向けないように女性を抱きかかえ、生死を確認し涙を流しながら埋葬したのであった。


冷静に判断した少年は自分の目に布切れを巻いた。

「目を見ては…いけない、、。」


少年は十歳になるまでアウラを育て、女性の背を追うように自ら命をたったのであった。


そしてそれから数百年。

目に特殊な能力を宿す種族

”魔眼族”


二つの種族が誕生した。


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