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私という人間
私は基本的に「頑張る」というのが嫌いだ。
何も怠けたいワケではない。
ろくに計画も立てずに「頑張る」というだけで解決しようという姿勢が嫌いなのだ。
本来、計画が問題なければそんなに頑張らなくても計画通りに進めるだけで上手くいく。
“よくできた計画はその道の初心者でさえ成功に導くもの”
これが私の信条なのだ。
だから、計画を立てるために頑張るのは好きだし、楽しさもある。
頑張って計画を立てて、本番ではその上を歩くだけの状態まで持っていくのである。
ただ、このやり方は手抜きに見えることもあるようで、場合によっては怠け者扱いをされることもあった。
もうひとつの信条が
“何事も楽しくなければならない”
である。
これにも悩まされた。
たとえば、かつて医療従事者を目指したことがある。
来る日も来る日も机の前での勉強。
息抜きに遊ぼうものならまたしても怠け者扱い。
窮屈さに耐えかねてリタイアした。
今思えばもったいない話だが、どうしても我慢できなかったのだ。
「資格さえ取れば安泰だ」
「だから今は頑張れ」
と言われ続ける日々に嫌気が差したのかもしれない。