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プロローグ
昔々、あるところに一人の村人がおりました。村人は毎日汗を流しながら、過ごしておりました。村人は、そこらの人と変わらない毎日を過ごしていました。しかし、村人は村を出ることになってしまいした。村人は泣く泣く、旅に出ました。
あるときは痛む足を引きずりながら。またあるときは寒さと暑さに耐えながら。村人は、長い間旅をし続けました。そして、旅を始めて三年後、村人はようやっと旅をやめることにしました。
そこは、うっそうとした森でした。ですが、食料となる実をつける木もたくさんありました。村人はそこに簡素な家を建て、畑を作りました。
村人は知りませんでした。その森が『魔の森』と呼ばれていることを。
村人は知りませんでした。その森の近くに、魔王城があるということを。