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*第6話*
ル「もういないみたいだよ?」
外に出てみると辺りは不気味なほど静まりかえっていた。
メ「もうおうちにかえったんじゃない?」
ア「うん。だいじょうぶそうだね!そろそろいこう。」
ル「うん。」
歩みを進めようとしたその時だった
?「血………血を飲ませろぉぉぉ!!!」
ル&ア&メ「!!!!!!!!」
ア「!!ばんぱいやだ!ふたりともはしって!!」
ヴァンパイヤ「血…………血を飲ませろぉぉぉ!」
ヒュッッ!!!!
ル「あるとっあぶないっ!!」
ア「えっ………」
頭上には大きな体のヴァンパイヤ……
もうダメだ…
ギュッと目をつぶった…
ヒュッッ!!
ア「……………っ……いたくない??」
ズルッ
目を開けるとそこには血まみれのルチアがいた。
ア「るちあ?るちあ?るちあっ!!るちあっっ!」
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私は王族。死ぬ事はなかった。
でも…………
襲われた時の傷は今でも背中にある。
これを見るたびに思い出す………。
今にも泣きそうな幼いアルトの顔が…………