表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

*第4話*

「ん……。」



自分の部屋じゃない…




「そうだ…。ここアルトの部屋だった。」



まだ視界がハッキリしてこない…。




ガチャ。




誰か来た。




「アルト兄?」






視界がハッキリした時アルトが見えた。




いや。よく似てるけど、アルトじゃない。女の子だ。




「テノールちゃん?」




「んっ?あ、ルチア。またアルト兄のベッドで寝てたの?」



「んー。眠くて(笑)」




「そう。もうほぼ毎日だからびっくりしなくなるわね。」




「ははは~。」




「まっアルト兄いないならいいや。どこに行ったのかしらねー。」




「プチ行方不明?」


「そんなとこ。じゃまたね。」




「ぅーん~_~」




「あっ。そうそう。あんまり寝てるとそのうちアルト兄に襲われるわょ(笑)」




バタンッ




「へっ?」




よくわかんないけど、注意されたのかな?



「ていうか、会うたびに似てきてるよなぁ…」




テノールちゃんは、アルトと双子の妹。そっくりすぎて、たまに入れ代わっててもわかんない。

アルトの影武者的存在といった所だろうか。


声もほぼ一緒だし。

それってアルトが女声なのかなぁ…(笑)




でも、テノールちゃんは最近女の子らしくないことを気にしてるらしい…



だからこんな事言えないなぁ…。





ガチャッ。





「ぁあ~…つかれた。」



と執事服のアルトが帰ってきた。




「おかえり。」




「おう。ただいま…。ってルチア、まだ居たのか;」



「うん。ダメだった?」




「いや、別に。」




そう言ってネクタイを緩め、吸い込まれるようにベッドに倒れこんだ。




そうとう疲れてるみたい……。

ここは帰った方が良さそう…



「じゃっ。帰るゎ。またね。」




「おぅ……。ってもう夜だし、今日は満月だろ?危険。泊まってけ。」





「えっ…。いいの?!」




「いいよ。てかそれ期待してたんだろ。」




「あ、バレた?(笑)」




「バレバレ。」




[今日は友達の家に泊まってくね~ε=(ノ゜ー゜)ノ]



お母さんにメールをしておいた。




最近はほぼアルトん家に泊まってるようなものだから、お母さんもきっとわかるだろう…。




ピロリロリン~♪



[了解(o^-')b]




お母さんからOKメールが来た。





お泊りだけど、よくある少女マンガみたいに


「ドキドキする~///」


というものは一切ない。


これも、ただの幼なじみとくらいしか思っていないからだろう…。




きっとアルトも。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ