*第3話*
~補足~
登場人物?的な人
*作者B*
いわゆる神の声です;
ちょいちょい出てきます。ちなみに私だったりする…(笑)
「まっいいや。あたしアルトんとこ行ってくる。」
「アルトくん家?そう…行ってらっしゃい。」
「行ってら。気をつけるのよ(´ゝ`)フッ」となんだか怪しい笑みを浮かべるお姉ちゃん…
「何にもないから安心しな(笑)じゃっ、行ってきま~す♪」
私は足早にアルトん家に向かった。
~アルトん家~
「ぁあ~……ヒマ!!」
執事の仕事も今は休憩中。とにかくヒマだ。
「何すっかな~…」
そう呟いていたその時…
バンッ!!
「やっほ~!!アルト♪」
勢いよく窓が開いてルチアが飛び込んできた。
「ビクッッ!!」
寿命が3年くらい縮んだ気がする……
「お前っっ……窓から入ってくんなっ!!」
「いーじゃん、いつもの事でしょ♪」
「だからってぇ…」
こいつに何を言ってもムダな気がする…
「んで?何用?」
「特にないけど。暇だから来た。」
「……そうですか。」
俺の返事を聞くと、ルチアは堂々と俺のベッドに潜りこんだ。
「アルトの匂いがする…」
なんてこっぱずかしいセリフを普通にはくんだ…
「当たり前だろ。毎日寝てんだから。」
「………………。」
んっ???
返事がない…
まさかっっ!!!
「…………ZZZ」
寝るなーー!!!!!!
といってももう遅い。
こいつは1回寝てしまったら、しばらくは起きない。
「はぁ……。」
最近ルチアはよく眠れないらしい。
不眠症だ。
だから毎日大量の睡眠薬を服用してると言っていた。
俺は執事だから健康にはうるさい。
だからここで少しでも寝られるならそれでいいと思う。でも薬の大量服用は許しがたい…。
1つ不思議な話をすると---王族は特殊であるということ。
どんなに大量の薬を飲んだって、ナイフや剣で切りつけられたって、銃で撃たれたって死ぬことはない。
ただ苦しみ、もがくだけだ。
そんな特殊な環境で生きてるルチアを見てたら、自分がどれ程小さなものなのか考えてやまない。
そんな事を日々俺は考えているのだ。
アルトはルチアの髪をそっと撫でた。
1つため息をつくと、また仕事に戻っていった。