*第8話*
始まって以来、やっと初のドキドキ要素(?)があります+(・`ω・)b
「…………ん……。」
まだ太陽は昇ってない。
携帯の時計を見るとまだ夜中の1時だった。
はぁ…。また中途半端な時間に起きちゃった…
寝返りをうったら床にアルトが寝ていた。
そういやぁここ、アルトの部屋だった…
床に寝かせてごめんね。
なんとなく悪い気がした。
関係ないけど、アルトって何気に「イケメン」だよなぁ…
まぁ王族はみんな『美男美女』だって言うけど…
王族以外でここまでイケメンなのは珍しい。
アルトをじっと見てる自分に恥ずかしくなってまた寝返りをうった。
(……寝れない。)
目が冴えてしまった…
あっ……………そうだ。
──睡眠薬──……
起き上がってアルトを起こさないようにこっそり魔法を使って召喚した。
キュッ ザラッ
薬を口に近づけた時……
「何してんだ」
ビクッ!!
アルトが起きていた
「お…起きてたの?」
「さっき起きた。てかそれ……睡眠薬?」
「………………うん。」
「ちゃんと量守ってないだろ。」
「…だって効かないんだもん。」
「効かないからって大量に飲むものじゃないの。」
アルトは私から薬を奪った
「あっ……」
「はぁ…まったく…。……眠れないのか?」
コクッ
私は静かに頷いた。
「………。じゃあ一緒に寝るか。」
「えっ……///」
「何だよ。ちょっと前までは一緒に寝たろ?」
ちょっと前って、小学校の時の話だし……
そんなことを考えてたらアルトがベッドに入ってきた。
「ちょっ…まだ一緒に寝るとは…「ほら、つべこべ言わず寝る!!」
「…///」
「ルチアでも照れるんだ。」
「…///照れてないもん」
「ふーん。」
次の瞬間、後ろに引き寄せられた。
私はアルトの腕の中にいた。抱きしめられている………
「えっ………」
「こーしたら安心する気がしない?」
たしかに…
強いけど、暖かい、優しいアルトのぬくもりが体全体に広がっていく。
ちょっと照れるけど……安心するかも……
私はいつの間にか深い眠りについていた。