お出かけ7〜帰り編〜
続きます
ユニクロを見て回ったあと、他の店にも行き、
最終的には陽奈が2着を買った。1着は一番最初にユニクロで手に取ったもの、もう1着は水色のショートパンツ——デニム生地のもの——と、ニットベストの組み合わせだった。ちなみに、どちらにするかはその日の気分次第らしい。俺個人の感想ではあるが、これが冬じゃなくてよかったなーと思う。というのも、冬でも半袖のズボンみたいなのを着る女子がいるからだ。見てて寒そうだなぁって思う。まぁそれほど身なりに気をつけているのがすごいなとも思うが。
そして、ちなみに俺はというと陽奈に薦められたものを1着だけ買った。薄茶色のズボンと薄めのベージュの羽織的なものだった。上に着る方にはポケットが2つ左右についており、利便性にも優れている。ちょうど服が小さいなーって思っていて、価格もそこまでではなかったから、ちょうどいい買い物になったと思う。
ところで今は帰りの電車に乗っている。外を見ると、もう西日がさして、空がみかんの皮みたいなオレンジ色に染まっていた。行きは人が多かったが、逆に帰りは人が少なく容易に横並びの座席に座ることができた。みんなもっと遅くまで遊んでいるのかねぇ。ちなみに陽奈はというと、疲れてしまったのか、眠ってしまっている。あと一駅で彼女の家からの最寄駅に着くため、そろそろ起こしてやろう。
そう思って、陽奈の肩を揺さぶる。
「おーい、もうすぐ駅につくぞー。起きろー」
「んん?んぁ。ふぁー」
どうやらノンレム睡眠には入っていなかったようだ。いやまぁ、そんなに長く寝ていないから、当然といえば当然なんだけどね?
陽奈は眠そうにあくびをしたのち、こちらに話しかけてくる。
「溯斗君、楽しかった?」
「あぁ、楽しかったぞ」
「そっか。よかった」
そう言って陽奈は無邪気な笑顔を向けてくる。それは夕日のグラデーションも相まって、とても……いや、これは心のうちに留めておこう。
駅に着いたため、陽奈は立ち上がり言葉を残して電車を降りた。
「私もすっごく楽しかったよ。じゃあね。ばいばい」




