企み
続きます
放課後、家にて。私、加河嘉は今陽奈ちゃんとメールをしている。メールの内容はこうだ。
陽奈 ねぇ、嘉ちゃん。遠足用の服を買いに行
かない?
嘉 2人で?
陽奈 ううん。遠足のグループで!
嘉 えっと、てことは有栖川くんと羽田くん
と私らの4人?
陽奈 大正解!正解した嘉ちゃんには一緒に行
く義務を授けよう
嘉 いらないよ笑
陽奈 でもね、もしかしたら、羽田君は来ない
かもなんだよねー
嘉 確かに。単独行動好きそうだもんね
陽奈 まあそんな感じ?
嘉 でも有栖川くんのほうも不確定だよね?
陽奈 ううん
嘉 ??
陽奈 私が約束してきたから、溯斗君は確定!
嘉 いつのまにか下の名前になってる…
陽奈 細かいことは気にしないの!
嘉 わかったよ。いつにするの?
陽奈 明後日!
嘉 わかった。
こうして、約束したわけだが、私の中にはよからぬ企みがあった。
そう、それは有栖川くんと陽奈ちゃんをくっつけること!
いやまぁね?
私だって、2人とも特にお互いのことを意識しているわけじゃないのは自明なんだけどね?
あ、いや、陽奈ちゃんは少し違うかも。なんか、さっき有栖川君のこと名前で呼んでたし。
何があったのかねぇニヤリ。
てなわけで、私がそれをする理由なんだけど、それは単純明快。そう、陽奈ちゃんがたまにする赤らめて可愛い顔をするのが見たいからだーーーー。
悪いが有栖川くん。君は陽奈ちゃんの餌食になってくれ!
てなわけで、私はそのための最適解を模索することにしたわけなんだけど。
そこで、先ほど良い情報を手に入れた。
どうやら、明後日——今日が木曜だから土曜か——に遠足のグループで服を買いに行くらしい。多分どこかのショッピングモールだよね。
羽田君はなんか行かなさそう。
ということは3人で行く——のではなく、私があえて行かないことで2人の時間を作るのだー!ふふ、我ながら結構完璧。
金曜日。羽田君に尋ねてみたら、やっぱり行かないとのこと。好都合。
そして、土曜日の朝。私はここで急きょ用事ができて行けなくなったことを伝える。
嘘じゃないよ?
私には呼吸して、日々を謳歌するっていうとても大切な用事があるんだから!
ちなみに、金曜日に行かないことを伝えなかったのは、伝えた場合、みんな行かないならやめとこっかってなる可能性があったからだ。それは絶対に避けなきゃだった。11時くらいに集まるって言ってたし、既に準備している陽奈ちゃんは行かざるをえないだろう。
ふふ、週明けが楽しみだなー。




