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わっとはっぷんど

続きます

「だから、5班のみんなで服を買いに行くの!」

は?

聞き間違いかな?もしかして、福岡行くの!って言っていたりしない?いや、そっちの方がやばいわ。

「行くにしてもいつ行くんだよ。遠足は一週間後だぞ。それにみんなの予定もあるんじゃないか?」

「嘉ちゃんはノリノリで行きそうじゃない?

まあ、羽田くんは来ないかもだけど」

「確かに。」

「それに仲は少しでも深めておくに越したことはないんじゃないかなー」

「一理あるな。わかったよ。行けばいいんだろ」

「うん!」

そう言って満面の笑みを向けてくる池野。俺は服装にそこまでこだわりなんてないから、適当に安そうな物で済まそうと考える。

「一応聞くが、それ、他の人を着せ替えしよう的な別目的があったりしないよな?」

「ソンナコトナイヨ」

「何故にカタコト」

「まあ、細かいことは気にしない」

そう言って話をすり替えようとする池野だった。


「ところでさ、もうすぐ遠足な訳だけど、私いいこと考えちゃったんだよねー」

ろくなことがないと思ったが、一応聞いてみる。

「なんだ?」

「グループの人を名前で呼んで仲を深めちゃおう作戦!」

ネーミングだっせぇ。ん?ハードル高くね?

俺が下の名前で呼んだことあるの……いや、ねえーわ。最初が壁みたいに高いハードル走させてくんの、やめてもらえませんかねえ。

「ねぇ、どう?」

「どうって言われても…俺にはハードル高いけど、俺がノーって言って仲良くなるのを阻害するのも違うからなー。難しいな」

「うーん、そっかぁ。んじゃあ、私で試してみる?」

何でそんな期待したような目を向けてくるのだろう?そんな変な意味含んでないよね?池野のことだし、前一緒に帰った時もやられたからな。これで俺が恥じてやらなかったら、すごくからかわれそうな気がする。

『ん、どうしたの溯斗くん?私のコト、意識しすぎて名前で呼べないの?』

こんな感じ。てか、俺のイメージ力高すぎでは?

アホらしいこと考えてる場合じゃねえわ。よし、腹を括るか。

「どうしたんだ陽奈?俺がヘタレで名前を呼べないとでも思ったか?」

池野改め陽奈は数秒間、固まったあと、時間が戻ったように視線を彷徨わせる。

「えっと、その」

ん?もしかして恥ずかしいのは呼ぶほうの俺じゃなくて、呼ばれるほうの陽奈なのか?

「溯斗君!」

「ハイなんでしょうか?」

何故か涙目になった陽奈が俺の名前を大きめの声で呼んでくる。

「えっと、その……」

「うん」

「私、遠足が楽しみ。えへへ」

はにかみながら陽奈はそんなことを言ってくる。よく恥ずかしがらずにそんなことを言えるな。

あまり期待していなかった遠足が少し楽しみになったのは気のせいだろうか?

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