遠足決め1
続きます
数日後、学校にて。
1限目から5限目を受け終わり、残すところ6限目のみ。
今は5限目と6限目の間の休憩時間である。
今日はロングホームルームがあるとのこと。
みんな、ホームルームの方が楽だからいいとか思っているかもしれないが、俺は授業を受けている方が好きだ。俺的には勉強することで新しい価値観とか知識とかを得られるから、勉強は嫌いじゃないし、むしろ、ウェルカムまである。
なんて考えていると、先生が教室に入ってきて、6限目、つまりロングホームルームが始まった。
「今日話すのは〜〜〜〜遠足についてだ〜。遠足は一週間後だよー」
この人、めちゃくちゃ乗り気じゃん。
まあ、クラスメートの反応としては、いきなりすぎて困惑しているのと、わくわくしているのが半分ずつくらい。
ちなみに、俺はどちらでもない。早く帰って、読書でもしたいというのが本音である。
といっても、ほぼ強制的に行かされそうなので、話はしっかり聞かなければならない。
「遠足についてですが、すべてみんなで決めて下さ〜い」
は?
聞き間違いだよな?
同じ考えを持ったクラスメートが質問する。
「先生、冗談ですよね?」
「え?本当だよ。行き先も予算も何をするかも全部フリーダム!」
質問した生徒は困惑を通り越して唖然としていた。
まあ、そりゃそうだわな。
今まで決められてたものを突然自由だと言われてもって感じだわな。
てな感じで遠足決め(?)が始まったのだった。
10分後、クラス活動の仕事をする人たちが壇上で話し合っていた。その1人がクラスメートたちに向かって問う。
「まずはざっくりとどんなことがしたいかを決めたいと思います。どんなものがいいですか?」
その問いに対して、バーベキューやフィッシングなどさまざまな意見がでてきて、黒板に書き留められていく。そんな光景を眺めていると、池野がこちらに振り返り、尋ねてくる。
「有栖川君はどこに行きたい?」
「俺は、そうだな、本屋か図書館がいい」
「ふふ。クラス全員で行くんだよ。まあ、私はそれでもいいけど。というか、それがいいんだけどね。」
「まあ、俺の意見が叶うことはなさそうだし、面倒くさくなかったら、どこでもいいや」
「楽しめたらいい派かー。私もそれには賛成」
なんて会話をしている間にどうやら、活動内容が決まったらしい。バーベキューのようだ。無難だな。




