「やまびこ9号」 学校に通えない子供たち
学校を建てよう
放送番組 「やまびこ」 9 号
作 葉月太一
冒頭あいさつ
こんばんは。「やまびこ」第9号を送ります。
放送番組「やまびこ」の、姉妹版として「月刊 やっほっほー」があるんですよ。ここには、放送番組 「やまびこ」のキャストやスタッフが自由に投稿していいようになってるんだよ。いわゆる「内輪版」機関紙なので、みんな好き放題、書き放題の感もあるね。時には下ネタも出てくるけど、編集会議で下ネタは完全カットだね。なぜなら、編集委員のほとんどが、投稿者を兼ねたベテラン女性が占めていますからね。こわいですよー。ですから、ガチガチの「くそ真面目」な投稿はしょっちゅうですね。でも、これでいいんでしょうね。ユーモアも時々あるんだし、、、。毎月10人位投稿するから、1年で100稿以上になるね。
(内心ほくそ笑んで)「しめしめ、放送番組「やまびこ」100号の目標達成は、遠くないね!」(これ、余談です。)
きょうは、そのガチガチで「くそ真面目」な投稿だけど、中々薀蓄がありますねー。考えさせられますね。「月刊 やっほっほー」の6月号に載せる予定の原稿を、早速、借りて参りましました。みんなも色々考えてみようね。
タイトルは、「学校に通えない子供たち」です。
毎年6月20日は「世界難民の日」の日です。
国境を越えて庇護を求めて自ら外国に逃れた人々、強制的に追われた人々。それは、戦争、民族紛争、人種差別、宗教・思想・政治的迫害、そして自然災害、飢餓、伝染病などが理由です。その人たちは「難民」といわれています。
「世界難民の日」は、これらの人々の苦境に立ち向かう勇気を称える日です。困難に立ち向かう難民に共感と理解を深め、世界的な関心を高めるためのさまざまなイベントが世界中で開催されます。催し物や各方面からの寄付などでにぎわいますが、課題はたくさんあります。中でも子供への教育が重要です。最低限の読み書きや計算を身につけることが大事です。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の支援対象の難民は、ロシアのウクライナ侵攻で800万人が難民化したと言われています。また、今度のスーダンでは、27万人が予測されています。同事務所の2021年末時点で、紛争や迫害で故郷を追われた人は、8930万人で、難民として国外に逃れた人は、2710万人だそうです。そして難民の69%は、次の5か国に集中しているそうです。シリア(680万人)、ベネズエラ(460万人)、アフガニスタン(270万人)、南スーダン(240万人)、ミャンマー(120万人)です。難民の中の約600万人が小学校学齢期の子供たちで、その子たちは、学校に通っていません。安心できる我が家もなく、それどころか生まれ育った故郷を追われ、学校すら通えなくなっている難民の子供たちが多くいるのです。ところが、難民の子どもたちに将来の夢を尋ねると、健気にも「先生になりたい」「医師になって、母国でみんなの病気を治したい」など、大きな夢を語ってくれるそうです。しかし、その夢への道は極めて険しいものです。
1993年
黒柳徹子大使が初めてジュバを訪問したのは、スーダンで内戦が続いていた年でした。
「当時は、食料や衣類だけでなく、多くのものが全く足りていませんでした」
「それにもかかわらず、子どもたちが一番望んでいたのは、そんなひどい状況の時でさえも『平和と学校と優れた教師』だったのです。」
1996年
黒柳大使は帰国後、日本の方々にスーダンの子どもたちのための募金を呼びかけ、施設は1996年に完成しました。黒柳さんの子どもの頃のニックネームを取って、「トットちゃんセンター」と命名されました。
2002年
藤原紀香さんは、アフガニスタンを訪問し、紛争後の痛々しい光景を目の当たりにしたことがきっかけで、子供たちの教育支援には積極的に力を入れました。そして、校舎の建設にとりかかりました。
2008年3月
藤原さんは「紀香学校」を完成させました。現在は小学生徒が約300人程通っています。校舎の建設以外にも音楽教育を支援しています。
中には藤原紀香さんのこうした活動を、売名行為だという声もありましたが、「知名度が高ければ高いほど現地の状況を伝えることが出来る。だから、これが私の使命と思い、それを続けていくことの方が大事だと思います。」と、彼女は、強い意思を毅然と語っていたそうです。
2,001年~2013年
オノ・ヨーコさんは、日本のアーティストによびかけました。「世界の子どもたちに学校を贈ろう!」と。なんと、過去13回のコンサートで、オノ・ヨーコさんの呼びかけによって参加した日本のアーティストは194人でした。勿論このアーティスト達はノーギャラでした。そして、世界29か国に124校の学校を建設しました。
「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」と…。
Dream Power 夢を見る力こそが現実を変えていくのです。
次に、オードリーヘップバーンさんです。
「私は、およそ45年前、戦場となったヨーロッパで飢餓に苦しんだ何百、何千万人の子どもたちのひとりだったのです。オランダが解放された直後にボランティア団体からの支援を受けました。」
「エチオピア、ベネズエラ、エクアドル、中央アメリカ、メキシコ、スーダンという国を回りましたが、私は一度たりと物欲しげに手を出す人を見ませんでした。
その代わりに静かに威厳をもって、自分たちの手で発展するためのチャンスを求めている人たちに出会いました。」
「子どもたちに予防接種をしたり、食べ物と水を与えたりするだけでは充分ではありません。必要なのは、人の破壊衝動という病――私たちが大切にしているもの、生命を維持するためのものすべて、呼吸する空気、生命を維持している地球、そして何より大切な子どもたちまでをも破壊してしまおうとする衝動――を癒すことです。」
「平和の樹立こそが、すべての解決策です。」
「そして、難民の子どもたちに将来の夢を尋ねると、健気にも「先生になりたい」「医師になって、母国でみんなの病気を治したい」など、大きな夢を語ってくれるそうです。しかし、その夢への道は極めて険しいものです。」
追記
学校が出来ても先生がいないという実情もあります。子供達には、「最低限の読み書きや計算を身につける」ことが大事です。いわゆる「就学前教育」が大事なのです。SDGsの目標4でも「すべての子供が質の高い乳幼児ケアと就学前教育を受け、初等教育を受ける準備が整うようになること」が掲げられていますが、現状はそのようになっていません。SDGsが掲げる「質の高い就学前教育の普及」の実現には、研修を受けた質の高い教員が不可欠です。
ところが、教育予算が不十分なためその数は著しく不足しているそうです。
学校建設は計画通りいきますが、先生探し(手配)は、中々うまくいかないところも多いようです。金銭面の話をすると建設はイニシャルコスト(一時金)ですが、先生はランニングコスト(継続経費)です。篤志家や建設ボランティアは、建設止まりが多いようです。(建設の方が見栄えもしますからね。――言い過ぎですね)
実は、先生不足も深刻な問題なのです。せっかく建設した学校も、先生不足で閉校している現実があるそうです。
そして、「この私には、何ができるのだろうか?」と、考えてしまいます。
活動するなら「海外」になること、、、、自分の年齢(後期高齢者)の事、、、、なけなしのお金のこと、、、等々、、、思いあぐんだ結果は、、、少ないけど継続的な寄付かな、、、と思って、ユニセフのマンスリーサポーターを続けています。少なからずも、難民の子供たちの何かの足しになれば、と思って、、、
葉月太一でした。
先生を捜そう