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消えたままで

作者: 仙人掌

好きってなんだろう。


お前が好きなんだって言われても困る。


私には好きが分からない。


親は顔を見る度にあんたがいなければと言う。


それならと家を空けると何処へ行ってたの?


何故連絡しないの?


そんなに心配かけたいの?


と言われる。


どこかの親子が楽しげに話しているのを見て羨ましいとも思わない。


ただ空気のように、何も感じず。


誰にも見つからず。


静かに静かに。


消えてしまいたいとも思わない。


すでに消えているのだから。


なのに何故私を見つけたの?


話した事もないのに好きってどうして言えるの?


私を見つけないで。


私の分からない感情を伝えないで。


苦しくさせないで。


放っておいて。


どうかどうか。


見つけないで。


話しかけないで。


そう言ったのに。


あれから何度も話しかけてくる。


逃げても隠れても見つかる。


怖い。


不安になる。


怖い。


なんだろうこの気持ち。


誰にも聞けない。


もう放っておいて。


私は何にもなれないのだから。


空気でいたい。


消えたままでいたいの。







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