1-2 追放
おはようございます。
見てくれた方ありがとうございます。
週2回くらいであげれればいいなと思ってます。
気分屋というか誉められたら喜ぶタイプなので、
評価してもらえたり感想書いてもらえたらバリバリ喜びます。
ジャンジャン書きます。
逆にそういうのがないとモチベも上がらないし
やってられないのでいいもの作れるように頑張りま
――
追放に向けて準備を続けた。
僕のギフトは「創造」
自分が想像できるありとあらゆるものを創造する。
まずは鑑定用の魔道具を作った。
形はモノクルのような片眼鏡にした。
まずは追放される際に仲間がいた方がいいので
奴隷商にいき、優れた奴隷を探した。
そこでめぼしい奴隷を見つけた。
潜在ギフト 瞬歩と表示されている奴隷だ。
潜在ギフトってことは
まだ顕現してないってことか
瞬間移動っぽいな
素早く動ければ戦闘でそれなりに戦える。
詳しくは分からないがなんとなく
僕の護衛にぴったりのギフトだと思った。
この奴隷は犬の獣人の子供で左の手足が
欠損しており、ギフトもないと思われて安値で売られていた。
こいつは買いだなと考えていると、
近くに猫の獣人の少女がいた。
この子も腕がない。
潜在ギフト:家事神
まぁこの年でこの体じゃ
家事もろくにできなかっただろうから
ギフトとして認識されてないんだろうな
ギフトなしとされている。
これは想像だが、
家事神であれば一定以上家事をすれば
とか条件をみたすことでギフトとして
認識されるんだろうな
潜在ギフトが開花するとギフトとして自由に発動できるようになるのだと思う。
ちなみに僕も
せっかくギフトのある世界に転生
したんだからなんか作れねーかなと思って
念じたらできた。
この世界のギフトとはこんなものなのだろう。
通常の鑑定ではおそらく、
潜在ギフトまで分からないが、
仲間を増やすために充分な能力があるか
ポテンシャルを視るために作ったモノクル
だからそういうところも分かるのであろう。
とりあえず僕はこの二人の奴隷を
買うことに決めた。
店主は驚いていたが、このままでは処分せざるを得ないような奴隷を安値でも売れるのだから喜んで売ってくれた。
家に連れ帰ると、どんな怪我でも治す液体をガラスビンごとつくった。
能力が正しければこれで治るだろう。
ただし、これも鑑定してみると、
1日しか持たないらしい。
毎日飲む必要はあるが、
副作用などは無いようなので、
とりあえずこれで間に合わせよう。
「これ、飲んで」
「…」
「は…はい…」
犬の獣人は黙って頷き、猫の獣人は小さな声で返事をした。
すると、みるみるうちに欠損が治った。
「す、すごい
ありがとうございます!
一度なくなった手がまた
使えるようにニャるなんて……
この手でご主人様のために
精一杯働きますニャ!」
「!?
なんということだ……
このご恩は一生忘れません!
私も生涯をあなたに尽くします。」
「まぁ普通に働いてくれたら十分だよ
それにこの薬1日しか持たないから
1日経って放っておいたらだんだん痛くなって切断するまで治らないって
念のため、
1人3本渡しとくからそれ持っといて
後毎晩これ飲んでもらうから」
「充分です!
この手足が無事に使えるのであれば」
「私も大丈夫です。
改めてありがとうですにゃ」
その後軽く質問し、
二人について分かった。
戦争で滅んだ別々の集落の子供で、
戦争に巻き込まれて怪我をして、
怪我をしていない子も合わせた
他の子供たちと一緒に売られたらしい。
名前は犬っぽい方がヒュー。
猫っぽい方がジャガというらしい。
「まぁ
さすがに毎日飲まないといけないのは
不憫だからギフトでどうにか、
将来的には治す方向で考えとくよ。
でもこれは僕のためでもあるから
二人は別に気にしなくていいよ。」
「それで僕はこの伯爵家の三男だけど
五年後くらいには出るつもりだから
それまでに僕の専属の使用人として
働きながら鍛えたりとか適当に準備しといて欲しいんだ。
ヒューは護衛として、ジャガはメイドとして
常に僕についてもらいたい。
後家出るときもう1人増えて
辺境には四人で行くことになるから
よろしく。」
――その後も追放に向けて準備を進め、
五年が経った……
徐々に追放されるために計画を進め、
ちょうど姫の誕生日に追放されるように仕向けた。
「貴様を我が領極東、
魔の森地域の領主に任命する。
金も渡させずに追放すれば醜聞が広まるからな。
100万ゴールドやろう。
その金でどこへでも行けばいい。」
魔の森は魔物が蔓延る危険地帯である。
当然そんなところで領主なんてやっていける訳がないと思われている。
このような土地を持っている貴族は多く、
こういうことはこの世界ではよくあることのようだ。
その土地の領主という名目で追放し、
お金あげたんだから、
どこかで好きに生きたらいいでしょ
15まで育てたし金も渡すんだから、
親の役目は果たしたでしょ
ということらしい。
まぁでも僕の場合普通に領地として運営するつもりだけどね。
追放される以上伯爵の名は
捨てていかなければならない。
僕の領地が繁栄しても、もはや無関係である。
そもそも前世の記憶もあるし、
あんまりしゃべる機会もなかったから、
親戚のおじさんくらいにしか思ってない。
「ありがとうございます伯爵様」
あえて
お父様とは呼ばなかった。
追放されればもはや他人、
父ではなく伯爵として、接するべきであろう。
その後伯爵と交渉し、
伯爵家の財産で買った二人の奴隷と馬一頭を、
もらい奴隷二人を買ったときの代金
2万ゴールドと、馬代3万ゴールドを払って、
95万ゴールドを貰った。
人の値段より馬の値段が高いのは変な感じだが、
欠損のある捨て値の奴隷と普通に使える馬なので適正価格である。
ちなみに奴隷商から貰った領収書のようなものがあるため、このあたりの取引はすんなりいった。
僕に興味がないため、
怪我を治したのもバレてないし
どうしてそんな安い奴隷を買ったのか疑問に思われてもいない。
結果僕が奴隷として買った二人だけを、
専属メイドと専属護衛としてつけてもらえるようになり、馬も貰えた。
「創造」で動物は作れないし、
辺境まで行くのに馬車が必要なため、
馬も貰った。
このあたりも計画通りではある。
馬車は「創造」で用意してあり、
荷物も用意していたのですぐに家を出た。
「ちょっと1人連れてくるからこのまま向かってて」
ヒューに馬車を任せ、1人姫の元へ向かう。