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ごはんじゃない詩ジャンル作品  作者: とりあえず詩ジャンル(・ω・)?
7/9

朝日も綺麗でしたね ー都々逸、短歌ー

 恋愛、ホームドラマ

 ちょっぴり切ない注意報





 



春『藤の花の季節』   恋


七 ふじの(3)/はなさく(4)  藤の花咲く

七 きせつに(4)/こいを(3)  季節に恋を

七 ゆれる(3)/かんざし(4)  揺れる簪

五 くらうキス(5)     食うキス



夏『ぼくのくるしみ』  婚約


七 きみの/うまれに  君の生まれに

七 きゅうこん/しては 求婚しては

七 ルビー/かがやく  ルビー輝く

五 くすりゆび     薬指






秋           子


七 おなじ/けしきの  同じ景色の

七 その(2)/もみじいろ(5)  その紅葉色

七 あかご/みつめて  赤子見つめて

五 なでてみる     撫でてみる


紅く色づく木々。紅葉のように頬を染める赤子は愛しく、思わず頬に手を伸ばして恐る恐る撫でてみる。


 『紅葉は嫁にやらん』




冬           晩年


七 こなゆき(4)/ふるよる(4) 粉雪降る夜

七 こごえる/ぼくは  凍える僕は

七 きみの/ことばで  君の言葉で

五 あたたかい     あたたかい


雪が降る寒い冬の夜、凍えて帰って来たら君が「おかえりなさい」と、言ってくれた。そんな何気ない言葉で僕の心は温い。


 『ただいま』







四季          運命


七 めぐるきせつを  巡る季節を

七 これからさきも  これから先も

七 きみとぼくとで  君と僕とで

五 つむぎゆく    紡ぎゆく


これから先、どんなに季節が巡ろうとも君と僕とで物語を紡いでゆく。






 ー(よい)の秋ー 短歌



 ある宵に 月が綺麗(愛してる)と (ささ)けば

          君は笑って (うなず)き返し



 僕「笑いすぎでしょ。ダメだった?」


 君「ちょっとキザだった」


 僕「えぇ〜……」 君「ちゅっ」


 僕「っ!?」


 君「でも好き」






 ー(あかつき)の冬ー 短歌



 ある朝に 「おやすみ」と言う 声を聞き


           幸せ(ひた)り 眠りについた




 ある男の四季物語シリーズ

          〜今日もどこかで〜


                  【End】



定型:都々逸(どどいつ)

基本7.7.7.5音

江戸末期に形が出来上がる。元は三味線とともに唄われていた。

明治に唄から離れ、文芸としての文芸形式の都々逸が認識されるようになる。


    基本

 上七 3.4 →4.4 でもOK

 中七 4.3 →2.5 でもOK

 下七 3.4 →4.4 でもOK

 座五 5


 多くは「都々逸坊扇歌(ぼうせんか)」様に習ってこの形式みたいです。


 例)都々逸の有名作品 作者不明


 七 たてばしゃくやく 立てば芍薬

 七 すわればぼたん  座れば牡丹

 七 あるくすがたは  歩く姿は

 五 ゆりのはな    百合の花


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― 新着の感想 ―
[良い点] 〆方が何とも……もののあはれのうつくしき  (u_u*) 都々逸の詳しい解説ありがとうございます♪ (・∀・)ノ
[良い点] 都々逸のリズム感は、とても心地よいですよね。今回綴られた作品は、春夏秋冬に対して、恋、婚約、子、晩年が対応していて興味深く読ませていただきました。冬の「おかえりなさい」と「ただいま」という…
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