勉強という名の訓練part2
「とりあえず、色々と把握する為にも付近の森で魔物討伐と行きましょうか」
「そうだな、実力はともかく戦い方や得手不得手などは確認しておかないと、連携が難しくなるからな」
「これも私はあまり出番ないかもだけどね。むしろアレン様の本当の力を調べるってのがあるのかもね」
ティエル、ダリル、ルインは流石の適応力で今後の話をし始めている。
父さんは直前のステータスの衝撃から抜けられず。
レニはハテナマークを浮かべて固まってる。
「アレンが神族…?どう言う事なんだ…?」
「なんかとりあえず、みんなスゴいって事なのかな?」
「とりあえず…外で活動する時はあくまでアレンは団員だ。ダリル達も一団員として対応してくれ…。神族は忘れてな…」
よほど神族というのがメンタルにきているみたいだが…。
そんなこんなで混乱している父さんを置いといて、俺が住んでいる領地の近くにある森に来た。
この森は基本的に騎士団と魔法師団が定期的に来て、訓練がてら魔物の数を減らしているので安全度が高い。
駆け出し冒険者の肩慣らしなどによく使われる場所だ。
今回は公には出来ないので、領主の権利フル活用で森を封鎖している。
「今は全団員でこの森を封鎖しているので何をしても基本的には大丈夫なようね。」
「どうやって確認していくの?」
「そうだなぁ、まずは低ランクの魔物相手に1人で相手して、次に同じ団同士で組んでやるって感じだな」
「僕はどうやったら良いのかな?」
「アレンは…私たちが一通りやった後、最後に戦闘の仕方を数回見せてくれれば良いかな。」
どこにも所属せず、」誰とも手合わせをしてこなかった人間だからな。
戦闘スタイルと相性を知りたいんだろうな。
俺に関しては、あんまり意味ないと思うんだけどね…。
けど、人の戦闘を見るのは何気に初めてだったので楽しみだ!
「じゃあ、最初は私が行きまっす!」
元気よくレニが前に出ていく。
どう見ても外見に見合わない大楯を構えて森から出てきたモンスターと対峙する。
相対したのはブルーウルフ。
青い瞳と背中の青いラインが特徴的な低級モンスターだ。
「タンク職としては苦手な部類のすばしっこいタイプだが…。どう対応するかな?」
「王道はヘイトを向けさせることに集中して、味方が来るのを待つのが定石だが…。」
パーティーでの戦闘ならそれが正解だな。
けど、今回はソロでの戦闘だ。自分でどうにかしなければいけない。
どう出るのか。
「本来なら耐えるのが私の役目ですけど…!」
盾を片手でブルーウルフに向かって突き出す。
相手は余裕を持って回避する。
しかし、盾を回り込んできたウルフはそこにいるはずのレニがいなくて困惑している。
「この程度なら簡単な手にかかってくれるから楽っすね!」
ウルフの頭上から脳天にダガーが突き立てられる。
急所を一撃で突かれたウルフは静かに倒れる。
「大楯装備時は王道タンク職。外せばシーフタンクですか。」
「2通りのタンク職を使い分けられるのはスゴいですね。」
「タンクという役割に関してはレニは全ての系統できるぞ。」
全てはスゴいな。
この世界には4通りのタンクの仕方がある。
高防御タンク、シーフタンク、ナイトタンク、アーチャータンク。
この4通りできるという事は、レニはダガー、片手剣、短弓を使えるのか。
「4通りとなると…なかなか、スキル構成も大変そうですが…」
「レニはな、盾スキルがユニークスキルでまとまっているからこんな芸当が出来たんだ。」
「それぞれの武器スキルとタウント系だけで済んだんだね」
ユニークスキルかぁ…。
羨ましいわぁ。




