勉強という名の訓練
父さんが驚きの宣言をしてから数日後。
初めて全員が揃って顔合わせという事となった。
「王にも許しを得たので今日から正式な活動が始まる。まずメンバーの親睦や特性などをお互いに理解していく時間にしていこうと思う。」
「そうしたら、俺からしよう。とはいえ俺とルインに関しては知られているだろうから戦闘スタイルの話か?俺は2通りのスタイルをよくするな。大盾と片手剣で壁役をやるか大剣で切り伏せるかのスタイルが多い。とは言え一通りの剣術は身についている。唯一出来ないのは刀に関する事だな」
「僕は補助と遠距離攻撃かな。治癒魔法が使えるけど基本は複合魔術スタイルだね。攻撃魔法も補助程度かな。」
ダリルとルインはそこそこ領内じゃ有名だからなそんなところだろうな。
主に2人が連れてきた人と俺の情報共有だな。
ダリルが連れてきている人はぱっと見、小柄で華奢な女性だがその背中に背負っているのは自分の身長ほどの盾と短剣。
ルインは反対に長身の男性だ。特に持ち物は持っていないがフードを被っているので顔が見えない。
「そしたら団長が先に挨拶してたから、あたしからするね!あたしはレニ!見てわかる通り最前線での壁役を専門でしてます!多分、年齢的にもアレン様の次に若いだろうけど、絶対にあたしの盾で守ってあげるから安心してね!」
おぉ、女の子のタンク職か。
すごい不釣り合いな装備だがそれで、何も装備していないかの様な明るさと振る舞いは才能やスキルのおかげかな。
「次はワシじゃな。名はティエル。ワシは攻撃魔法を専門的に研究しておる。ハーフ妖精族じゃから見た目は普通かも知れぬがこう見えてすでに100歳は超えておる。とは言え気にせず関わってくれると助かるかのぉ。」
まさかの妖精族!フードをとると特徴的な耳が顕になる。
見た目は普通の大人のように感じるが、長命種はハーフであってもすごいな。
そうか、この世界にも様々な種族いるのなら、楽しそうだな。
「おぉ、あなたがティエル殿か。」
「直接、会うのは初めてじゃな。ダリル殿も確かハーフだったかな?」
「そうですな、私も巨人族とのハーフです。加えて言うならばレニは純血の巨人族です。」
「よろしくねー!」
おっと?それは知らなかったな。
これはスゴいチームになりそうだな。
「公表はしていないけど、私も龍人族とのハーフだぞ」
「え、みんなもそうなの?」
この場には人族の父さん、巨人族のレニとハーフのダリル、ハーフ妖精族のティエル、ハーフ龍人族のルインか…。
俺も合わせたらほぼ全種族集まるじゃん。
「みんなも、とは…アレン様は人族なのでは?」
そう。普通に考えたら父さんも母さんも人族だから俺もそうなるはずなのだが。
ダリルの疑問も当然だ。
見てもらう方が早いかもな。
「僕もそうだと思ってたんだけどさ…ステータス」
ステータスを表示させる。
名前の横にある種族名は…。
「神族…!?」
「一応ハーフなんだけど、神族扱いなんだよねぇ。」
「いやっ…神族!?聖戦以降、神族は全て天の領域に帰ったはずでは…」
そう、そうなのだ。
ルインが驚いている表情は珍しい。
転生した関係もあるのか、ただの人間としてはならなかったのだ。
(ある意味私が生みの親みたいな扱いになるからね。ちなみに神族はいなくてそれぞれの神様しかいないのでアレンは全神様の子供とも言える状態だよ☆)
頭の中に神様がまさかの告白をしてくる。
俺的にもびっくりな情報だ。
「つまりこの場には人族に友好的な歴史を持つ種族が勢揃いと…」
なんとなく気まずい空気が部屋に流れる。
ど、どうしようか?




