剣の道と魔法の道part2
「つまりはアレンは魔法を使いつつ剣技を放ったと…?」
「そうなるかと…」
「聞いた事はないですが…」
まぁ、ないこと知ったうえで憧れてた技を再現しただけなんだけどね!
剣技に関してもただの真似事だしもっと実践的なものを身に付けたいところではある。
魔法が効かない相手がいるかも知れないからな。
「僕の知る限り魔法が効かない相手とか知らないんだけどな…知らないところにはいるかもだけど」
おぉう、ちょっと不安になるような一言が最後にあったな。
「アレン」
「はい?」
「成人するまではその剣技はこの屋敷内での練習の時まで隠しておきなさい。練習もダリルとルインをつけて行うように」
「そうですね、ダリルには剣を僕からは魔法を同時に教えて行くのがいいかも知れませんね」
「俺から教えられるものがあるとは思えないが…」
「それを言うと僕もないと思う」
「アレンが行ったのはそれほどまでのものなのか?私はどちらも最低限しかやってこなかったから凄まじいとしかワカrないのだが…?」
「騎士の観点から、もう申しますと剣を振る身体作りと様々な流派の基礎をお教えするくらいしかないかと…鋭さや重みを出す技術に関してはもう俺と同等かそれ以上ですね…魔法を抜きにすると話は変わりますが。」
「魔力に関しても性質が分からないとなんとも…と思いますが、魔力の操作や制御に関しては僕より上でした。そうなると、僕も知識や一度に扱う術式を多くするなどのコツ的なものぐらいになると。」
「…とんだ才能の持ち主ということなのか…」
まぁ、仮にも神様の祝福を直接受けてこの世に転生してきているからな。
こうなるのは目に見えていた結果、というものだろう。
幸いなのは俺を利用とかする人が現状はいないポイントだろうか。
「そうなると、ますます慎重にならないとな。しかし腐らせるのも良くない。情報に関しては公にするものなどは、一層気を配らねばならないな…」
「僕としては早い段階で王都にお連れして様々なものを経験させて行くのが良いかと。」
「俺としても全ての剣に精通しているわけではないので、王都の知り合いなどの伝手を使って見識を広めるのが良いと思います。」
お、これは隠された天才児として成人するとともにお披露目パターンか!?
そこからめくりめく、イベント祭りとなるわけだな!
そこそこ楽しめたらのんびりスローライフがしたいところではあるが。
人間関係の問題とかは前世で嫌というほど経験したからな。
「父さん、ぼくもいろいろしりたい!」
俺の言葉を受けてしばらく悩んでいたが、やがて意を決したように顔を上げると驚くべきことを言う。
「ダリル、ルインよ」
「「はっ」」
「2人を団長の任から解任する。引き継ぎ作業を急げ」
「「「!?」」」
「そして、アレンの為に新たに魔法騎士団を新設する。表向きは魔法師と騎士の混成軍の試みだ。そこの団長についてもらいたい。」
「「かしこまりました!」」
「王には全てを伝えて許可をもらおうと思う。団員はアレンと2人が信頼をおける1名ずつの5名だ。情報を秘匿しつつアレンに色々な世界を見せてやってくれ。」
何も知らない人からすれば、それはある意味、王への背信行為とも取られる行いだ。
そこは上手くやるのだろうが、父さんも思い切ったことをするな…。
大丈夫なのだろうか?
「アレンが心配することはないさ。こう見えて父さんはそこそこ強い立場にいるんだぞ?」
確かに生まれてこの方、詳しい実情は教えられてこなかったが意外とすごい家に生まれたのか?
父さんは優しい笑顔で撫でてくれる。
この恩は成長した時に親孝行させてもらおう。
この世界での文武両道ならぬ、剣魔両道でいかせてもらおう。
こうして誰にも知られることなく規格外の人間が生まれることになった。
そして王国内有数の最強軍団の物語が始まった瞬間でもある。




