試験で規格外の数値は出しちゃうよねpart.6
めちゃくちゃ予約してるつもりがしてなかった!!!!
コレからちゃんとしていきます…
呆気にとられているお嬢様と俺を乗せた馬車はびっくりするくらい速く走って、学園の前についた。
あれ、白の学園って教会の近くにあるっていうからそこそこ離れていたはずなんだけどな…。
「と、とりあえず!学園についたから!試験がんばっ…らなくても大丈夫だと思うけど、全力を出してきてね!」
応援なのか微妙なリリィの後押しを受けて門をくぐる。
そして目に入るのは、真っ白な風景。
建物も、花も。
そして生徒と思われる人が来ているものも白。
要所要所に金色のラインなどが入っているため、気持ち悪いくらいの白ではないが。
しかし、白すぎて目が痛い。
一目で受験者がわかるため、会場に着くのは簡単だった。
この調子で他の学園もその色に染められているなら…行くの考えようかな…。
「今年の受験者はなかなか粒揃いのようですね」
ざわついていた会場に決して大きな声ではないが響く声。
なんだ、あのおじいちゃん?
「あれがこの国で一番の教皇様だよ…」
隣の奴がこっそり教えてくれた。
教皇って…この国って王政の形だったよね?
絶対喧嘩するじゃん。
それか、裏でなんか上手く蜜を吸って生きてるタイプの人間やん!
これは盛大なフラグの予感!
「今年は何人の子が試験を合格するかのぉ…」
試験内容はなんなんだろう?
物によっては俺、つまらない物になりそうな気がする。
(いや、君からしたら全部つまらない物になるでしょ…)
念話で俺だけに話しかけてくる神様。
「今年の試験はこの国の北にあるダンジョン探索に付随して冒険者のサポートしてもらう!」
大柄な男が会場のドアを開けながら入ってくる。
いかにも冒険者風の格好をした男はなぜだか、俺らのことを見下しながら言い放った。
なんだアイツ。
なんかムカつくから、後でこっそりデバフかけて困らせてやろう…。
そもそも、この会場にいるのに誰にも気づかれずにデバフをかけまくっているのに気づいたら全員が口を揃えていうだろう。
なんで反対属性の黒魔法の熟練度がそこまで高いんだよ!
と。
人知れず、人外なことをやっていたアレンである。
神様も結果をみて知ったぐらいに巧妙にかけられていたためその男が気づくのは探索が終わる頃になるだろうが、これはまた別のお話。
「北のダンジョンってどれくらいの難易度なんだろ…」
誰に言う訳でもなくてボソッと呟いただけだが、隣のヤツが反応する。
「…Aランクの冒険者がパーティーを組んで一日でクリア出来るくらいの難易度のものだけど、最前線だし旨みが少ないからこうして定期的に新入生の試験に使われるのさ」
いや、そもそもAランクの冒険者の実力が分からないんだけど…。
まぁ、俺がこの世界に来てからこっそりと木の枝で相手してたあの巨人よりは強いんだろうな。
その巨人が彼の家が必死で食い止めていた、Sランクのサイクロプスの変異種なのだが、彼は遊び相手として認識していた。
「…やっぱりちょっとステータス強化し過ぎたかなぁ」
ボソッと神様が呟くが誰も否定しない。
思い当たる節がありすぎるため、何も言えなくなってる下級神しかいないからである。
最高神がそんなこと言ってしまっては、どうしようもないのだが。
「とりあえず、お前たちは魔力総量を試験したあとに妥当なパーティーに入れることになる。足を引っ張るなよ!」
俺…アイツのパーティーに入ることになったら1人で片付けて出番無くしたろ。
その決意を胸に彼は他の受験者達とギルドへ向かい、試験を受けに行くのだった…。
「…これ…絶対、ハチャメチャな展開になるやつだよね…?」
神様のこの言葉に下級神達は全力で頷いてついて行くのだった。




