試験で規格外の数値は出しちゃうよねpart.5
しばらく馬車に揺られていたがその間はずっと質問尽くしで正直疲れた。
もはや、彼女が誰だとかあやふやだ。
いや、フラグ回収のために忘れてはいないんだけどさ。
今は静かに学生生活を送りたい方の気持ちが強くなった。
そもそも、神様たちが時間があるたびに俺のところにきている時点で平穏な生活はなくなっているようなものだけど。
どうせ、この学園にも一年ほどしか在籍するつもりはないしいっか。
聞けば卒業試験さえクリアすれば一年だろうが一ヶ月だろうが卒業生として言えるらしい。
ほとんどの魔法を習得しているなら本当に入学試験と卒業試験を同時受けたりしてもいいかな…。
とりあえずはこの学園でそこら辺の知識を詰め込んでから考えよう。
「もうすぐ白の学園に到着しますわね。貴族でありながらここまで質問尽くしで疲れさせてしまいましたね。申し訳ございません」
「いや、確かに疲れたけど謝られるようなことではないさ」
「改めて自己紹介を、私はこの白の学園の生徒でこの隣の領地の娘のジャンヌ・リリィと申します。一応、私の方が先に入学はしていますがあまりこの国の学校では年功序列などというものはないので気軽に話してもらえると助かりますわ」
「そっか、それなら俺はこのままで。リリィも気にしてるのは外の目なんだか馬車の中でくらいは気を抜いてもいいんじゃないか?」
「あら、完全に隠せていたと思っていたのですがそうではなかったようね…あたしはこれでも学園トップにいるからねわからないことあった聞いてよ」
「うわっすっごい変わりようだな、けどそっちの方が気を使わなくていい」
なんか思ったより、平民と変わらない雰囲気になったな。
御者の人がため息ついたように聞こえたけど、この姿はあまり見せたくないのだろうか。
こっちの方が絶対領民とかにも人気出ると思うぞ。
「学園のトップなんだな…それなら、白魔法の中で一番難しい魔法って何かな?」
「いきなり、そこに挑戦するの?やめときなよ〜あんなの無理なんだから」
「そんなに難しい魔法があるのか!?」
彼女の雰囲気からして何か俺の知らない魔法がありそうだぞ…!
「歴史上に成功したの一度きりの魔法があるよ。それができれば他の白魔法なんてただのヒールと大差ないかもしれないって言われてるほど」
「ゴクリ…」
「いや、なんでそんなに期待してんの…無理よ、この魔法には人間には備わっていない神力が必要なんだから…ってそんな目で見ないでよ!教えるから!リバイブよリバイブ」
「えっ…?」
「聞いたことぐらいあるでしょ?勇者が魔王と差し違えた時に聖女がその命と引き換えに勇者を蘇生させたってお伽話。あれ一部は本当なのよ」
「なんだ…リバイブぐらいか…」
「そうそう、一部とはいえホントの話が混じってるのがね…え?リバイブぐらい?」
「期待した俺がバカだった…」
「いや、何それあなた使えるの!?」
「そんな簡単なものならいくらでも使えるよ…流石に命に関する魔法だからよっぽどじゃない限りは使わないけどさ」
なんだ、本当に俺はこの世界でやることはのんびり過ごしながら魔法の開発くらいしかやることがないのか…。
なんかリリィが固まってるけどどうしたんだろう。
心なしか馬車も早くなった気がする。
「だから言ったのに…また、この子はフラグ回収したよ無意識でもするとかヤバイだろ」
どこからか神様たちのため息が聞こえてきた。




