試験で規格外の数値は出しちゃうよねpart.3
少し強引な手に出ようとする気配がする。
そんなことさせないけどさ、でもこの馬車には伯爵令嬢が乗ってるからなぁ適当なところで助けて知り合いになるフラグもあるんだよなぁ!
なんか楽しくなってきたぞ!!
この場合どっちのフラグも回収すためには…。
と考えていると御者の男が暴れ出していた。
当然、門番の兵士に見つかり駆け寄ってくる。
逃げようと降りる男の腕には伯爵令嬢が抱えられている。
「あ…しまったフラグ回収に気を取られた!!」
「言ってることがもはやゲスいんだよな…」
「この人もはや、救えるかどうかの問題じゃ無いとこがどうかしてるよな…」
なんか馬車についてきた神様達がボヤいてる。
細かい事はいいじゃ無いか!
とりあえず、両方のフラグを回収する手段は今しがた出来たわけだからこのまま進んで行こう!
「あー…そこのおっさんよ!」
「誰がおっさんじゃボケ!俺はまだ25歳だ!」
「いや、俺の年齢からすればもういい年なんだけどな…とりあえず、その女の子置いてってくれない?」
「そんな事言われて置いてく奴がいるかバカ!じゃあな」
走り出そうとするがその足は固定されているかのように地面についたまま動かない。
もちろんそんな簡単に逃すわけがない。
こんなチャンスをみすみす逃すようなマヌケなしない。
土属性魔法の泥沼で足元を地形変化。
水属性魔法の水流操作、これに関しては魔法というか各属性に共通する技術ではあるが魔力操作の方が大きい。これで足を地面とを繋げる。
そしてとどめに炎と風の二重魔法の炎嵐の、簡易版である熱風で足に纏わせた泥と地面を乾かし固める。
こんな簡単なものではあるが一瞬相手の足を止めるくらいなら十分だ。
俺は泥罠と呼んで使っている。
他に使ってる人見た事ないけど。
「何で使ってないのか分かってないのがこの子のズレてるところなのよ…一人で複数の魔法を使うならまだしも、同時に行使するのが出来ないからいないのに…」
「え、複数人だったら使えるじゃん」
「戦闘でこの程度の足止めのために少なくとも二人以上なんて使ってられないから存在しなかったし考えつかなかったって前に説明したはずなんだけどな…」
そんなこともあったようななかったような…。
まぁ、これから使って行けば使うような人も出るだろう。
きっとそのうちこれが普通になる日がくるさ!
結構、簡単にやった魔法だけど結構解除の時間がかかるから便利なんだよな。
ほら、今もあの男は訳もわからずもがいているし。
ちょっと腕の中の娘さんが揺らされすぎて吐きそうになってるけど大丈夫かな…。
そこら辺のところは多少は目を瞑って人脈作りに励むとしよう。
しれっと、女の子を回収する。
その方法に関しては企業秘密だけど。
「おい、そこのお前とまっ…てるから、その子をおろ…してるから降参しろ!」
少し門番の兵士が遅れてきた時にどう対処したらいいのか戸惑っていたが持ち直したようだ。
「あれ、さっきまであの男に連れて行かれそうに…」
「そこら辺は秘密でお願いするわ、あとはお好きに詮索してくれて構わないさ」
案の定、色んな感情がごちゃ混ぜになった視線を向けている。
これこれ!この流れを待ってたんだ!




