試験で規格外の数値は出しちゃうよね
神様たちの大合唱が聞けたところで俺は元の時間軸の世界に戻ることにした。
じゃないとこの世界戦にいた俺の楽しみが無くなっちゃうからね。
まぁ、これくらいなら暇潰しレベルだからな。
そこまで楽しく無いと伝えるのもアリか?
いや、先のことが分かるのは楽しくないな。
「もはや君の判断基準が楽しいか楽しくないかのところにある事自体が異常すぎて何も言えないよ…」
「判断基準なんて元々人それぞれだろう?」
「それにしても君のは異常だよ」
「だから、俺を無視して話すなぁ…」
未だに先ほどの拷問シーンが忘れられないのか先ほどよりかは弱めツッコミを貰った。
いかにも悪役の雰囲気で拷問シーンが弱いのはそれはそれで面白いな。
「元々、俺らはこの世界線の住人じゃないからさ。何もしないで帰るよ、じゃあね」
俺は次元転移の術式を起こす。
先ほどは俺の作った世界の条件もあったがそれよりも時間を超えるための術式を加えたため時間がかかった。
今回は単純に時間の方の次元をこえるだけなのでほぼタイムラグは無しで発動する。
元の世界に戻った俺たちは事態を収集させて教会の修復、儀式の再開とやる事がたくさんだったが無事に終わらせて帰り道についた。
結果から言えば俺は測定不能になってしまい、水晶も壊してしまったので龍神が落ち込んでいた。
いや、軽く魔力流しただけでヒビが入ってしまい、壊れてしまった。
そんな事が起きるなんて思わないじゃん?
「…まさか、ワシが頑張って数百年かけて作り上げた水晶が坊主の小手調べで壊されるとかどうなってるんじゃ…あれ、作るのに魔力と神力のほとんど使い果たしてまで作ったのに…」
「そんなに落ち込まないでよ…」
流石にいたたまれなくなり、しょうがなく作り出す。
両手で合掌し間に少し空間を作る。
魔力自体は腐る程あるが神力に関してはまだ、自然に生成できないためこの工程が必要なのだ。
あくまで俺の中での感覚、やりやすさの問題かもしれないが魔力を一定の空間内で極限まで高めて圧縮していくとあるレベルで高温になりそれをすぎると今度は低温になる。
そこまでいくと周りの環境に影響がで始めるのだがそれを掌の空間という中でやる事で被害なく作り出している。
低温の状態が終わると、それまで魔力の塊(魔力球)が見えているのだがその輪郭がはっきりしてくる。
その時に六属性の魔力を一定量流し込むと魔力球が見えなくなってくる。
ここまできたらこれを取り込んで自分の魔力と混ぜ合わせる事で俺が使える神力になる。
こんな複雑な工程を踏まなければいけないのだが、神様曰くこの工程でも作れる事がおかしいらしい。
まぁ、こればかりは俺でも難しいと思う。
なんせ人間が神の力を使うのではなく作り出すのだから。
「何じゃ!?この得体の知れない神力は!?襲撃か!?」
神龍や創造神様以外の神様はこの事ができる事を知らないので慌てている。
しかし、感じられるところが俺だと分かると皆、何故か納得したように落ち着いている。
何でそんな悟ったような目線で俺を見るんだ。
ひとまず、水晶を作り出し神龍に渡す。
「ワシの数百年がこの数分で返された…」
神様たちは呆れた感じで最早、何でもありだと思っているようだった。
そしてその目線を俺は学園の試験会場でも受けることになる。




