もはやこの世界に拘らなくてもいいのでは?
俺が次元転移を発動すると何もない草原が延々と続いている所に出る。
ここは俺が緊急避難用に作っておいた訓練用の場所だ。
一拍遅れて神様や神龍、育ててくれた神様達が現れる。
そして離れた所に一人。
男が現れる。
「貴様…ワシをこの様な次元に閉じ込めるなど…万死に値するぞ!!」
「うっさいな、あんたがどこの誰で何しようが関係なんだよ。ただ俺のあの世界でのスローライフを邪魔しようとしたそれだけで、あんたを消し飛ばすの理由には十分なんだよ」
「よかろう…教えてやろう。ワシは全能神!そこの創造神も神龍も全てワシが作り出したもの!ゆえに其奴らが作り出した貴様らもワシがどうしようと自由なんじゃ!」
「なんつー暴論だクソジジィ…あんたが全能神だっていうならよ?なんでたかだか俺如きの術式を破壊できずにここまで引きずり込まれてんだよ」
「というか!全能神様は今旅行中だからここに現れないはずなんだよね!そこで最近怪しい君をここへ引っ張り上げたのさ☆」
ここでまでその星が現れる様な言い方は勘弁して欲しい。
なんか、緊張感なくなるし。
まぁいいか、とりあえずこの訳のわからない奴が邪魔をするかしないかで対応は決めよう。
「まぁ、それはどうでもいいんだけどさ。結局は俺の生活の邪魔をするかしないかなんだけど?」
「そうおめおめと引き下がれる訳がなかろう!…しかし、この状態は分が悪すぎるのも事実…帰らせてもらう!」
奴が次元転移もどきを発動しようとする。
しかし、構成が完成する瞬間霧散する。
「な、何故だ!?このワシの術式がなぜ出来ん!?」
「…はぁ、あのさぁお前馬鹿なん?ここがどこだと思ってんだよ、俺の世界だぞ?俺の世界のルールが適応されるに決まってんじゃん…」
「ワシはどこに居ろうとそんなチンケなルールに縛られる訳がない!」
なかなかの魔力を練り上げて強引に作ろうとする。
とはいえこの次元の世界ではどうやろうとしても構成は破壊される。
それは俺も同様だ。
しかし俺は闇魔術の禁忌指定されている術式を起こす。
「本来人には使ってはいけないものだけどお前、神なんだから平気だよな?」
「貴様…その術式は…まさかっ!?」
「闇魔法・宵闇処女」
大昔に拷問器具として使われていたアイアン・メイデンを闇魔法で再現したものが発現する。
本来は鉄で出来た棺桶の中に無数のトゲがあるものだが、これは棺桶の中には暗闇が広がっている。
その中から鎖が飛び出し男に絡みつき引きずり込む。
「貴様ぁぁぁぁ!」
「うわぁ…まじであの中に入ると痛いし暗いからキツいんだよなぁ…」
「そうなんだねぇ……ん?え、君、あの中に入ったことあんの!?」
「そりゃあ、体験しないと改良出来ないだろ?何度か入って実験してるよ?」
「あれって二度と出れない拘束魔術の最高位じゃなかった…?」
「あれは最高位を超えてるよ、ちなみに俺は出れるけど多分本物の全能神ぐらいじゃないと破れないんじゃないかな?」
「なんていう魔術を作り出してるんだよ君は…」
そうは言っても成功したのあの魔法くらいだしな…。
他の魔法はまだ研究中だし、そこまですごくないように思うけど。
とりあえず、放置して帰ろう。
元の世界で学園に通いながらゆっくり研究していけばいいだろう。




