此処どこ?人に会える
森編終了のお知らせ。
いい加減町に着きます
数日後…あの後運よく、また痕跡を発見したので、それを追いかけて進むこと数日
(先が明るい!)
高鳴る鼓動、自然と駆け出す足
ようやく森からの脱出に成功した。
(ありがとう、痕跡の人、今私は草原に居る)
「助かった……」
まだ、町や人すら見つけていないのに
恐怖の森から出れたと言う嬉しさで涙が溢れてくる。
ただ、道らしきものが何も無い、何かが通った形跡も見当たらないので、とりあえず真っ直ぐ進むことにした。
しばらく進むと、前方に何かが蠢いているのを見つけた。
ただ人では無さそうなので姿勢を低く静かに慎重に迂回してやり過ごした。
その内、日が暮れてきたので適当な平らな岩を見つけたので、そこで過ごす事にした。
(特に何にも無かったな…有ったといえば、あのブニブニ蠢く謎生物をちょくちょく見かけた位か)
今日の出来事を思い出しながら星空を見る
(地球と違って他に光るものが無いからメチャクチャ綺麗や、女の子と見れたら最高なんだろうな………女友達も彼女もいたこと無いけど)
アホな事を考えながら、仮眠をとり、また夜が明けるまでアホな事を考えて待つ。
空が明るくなってきたので、移動再開である。
それからは、ブニブニ蠢く謎生物を避けながら進んでいき、
昼をまわった頃に、漸く人工物らしき物を見つけた。
(あれは!!何か動いてる物もある!町か!?)
見つけてしまえば、走るしかない、
丸々一週間ほど一人で森のなかで過ごし、
昨日の夜は悲しい妄想を爆発させた。
この男は今、とてつもなく人に餓えている。
自分の姿が、殆ど裸も同然の格好で、奇声を上げて走って来るなど。
何処をどう見ても変質者にしか見えない姿で有っても。
ー町の物見台ー
「隊長!不審な人物が入門の列を無視して走ってきます!」
「なに?……衛兵!不審者が走って来る!直ちにこれを捕らえよ!」
「「「は!直ちに向かいます!」」」
門の前は直ちに物々しい雰囲気となった。
ー
(ん?お出迎えか?)
「おーーーーい!」
殆ど裸で門に向かって手を振る、磯の金チャック。
この男は止まって考えるということを忘れていた。
突然現れた町に向かって走ってくる闖入者に身構える町の衛兵。
「止まれ!大人しく投降しろ!」
「え………?」
やっとこの状況に気がついた時には、既に門の目の前。
衛兵の皆様に華麗に捕まった後でした。
感動の涙も一瞬で乾きましたとさ。
町の女「やだぁ、なにあの人裸じゃない…」
上京男「あんなの家の田舎にも居ないべ」
奴隷 「逃亡奴隷か?俺より酷い」
その声を聞いて我に帰る………
(俺、完全に変質者じゃん)
散々、注目を集めながら連行されれていくのは門の脇に有る建物で、自分が良くない立場に居るのは嫌でもわかると言うもだ。
「え?どうなるんですか?じぶんは?」
「黙って歩け!」
「え…はぃ……」
(完全に悪人だ)
個室に連行されて暫く椅子に座らされていると、数人の男が入ってきた。西洋の鎧の様な物を来ていて、その内一人は上等な鎧にマントという、いかにも上司です!っとわかる格好をしている。
その内の上司と思われる人が向かいの椅子に座り、
残りの二人はドアの前と上司の後方に立った。
因みに連行されてから付きっきりで後ろに一人います。
読んでいただきありがとう‼
町に着いただけで入れてはいないでしょw
次からは町編です
よろしくお願いします