トーストの町、大家族ゴブ次郎一家、殺ゴブ事件!解決編?
ぐぬぬぬ、書いてる内にカケルがヒーローになってしまっt………あっと、来てくれてありがとうf(^^;読んでもらえたら幸いです
日が少し傾いて来た頃に生き残った実感で空を見ながら少し呆然としていた
「ハァハァ、勝った!…」
もうゴブリンと一生分戦った気がする位にゴブリン、ゴブリン、ゴブリンだった。しばらくはゴブリンの姿は見たくない
身体中が痛くて、ヘトヘトで、今すぐ大の字になって倒れてしまいたいが、牢屋に捕まっている人も町に連れていかないとならないし、討伐部位の剥ぎ取り、死体処理と、やることが有りすぎて頭が痛くなりそうだ。
(今日は帰るの無理そうだな~)
だいたい3時頃かな?あまり時間が経って無かったんだ、この時間から町に向かっても途中で真っ暗になるから、明日帰ろう
牢屋の方へ行くと、女性達がソワソワしていてカケルを見つけると、じっとこっちを見つめてきた
「大丈夫、終わりましたよ」
一言伝えて牢屋を開けると、一人が抱きついてきて泣き崩れてしまった。
その他の人達も、泣いたりしていて暫くその状態が続いた。
「俺は冒険者のカケルと言います、今日はここに泊まって明日帰ろうと思います」
「グス、グス、あぁ…ごめん、私はケイトって言うんだ、冒険者をしている」
「大丈夫でしたか?」
「私達は運良く汚される前に、カケルさんに助けて貰ったから大丈夫だけど…」
そういって、後ろで泣いている人達を見つめる
その視線が物凄く悲しそうな表情をしていて、多分一生忘れる事ができないような横顔だった
女性達が落ち着いてきたのを見計らって、話を聞くと生きている人が全員で6人いて、反応も少なく身籠っていると分かるお腹をしているのが一人、衰弱している人が3人、ボロボロにされた服を着ている冒険者が二人、二人は危ない所で騒動が始まってギリギリ助かったらしい。
助から無かった人も何人かいて、俺が来る前日に息を引き取ったそうだ。
衰弱している4人を入口近くに作った焚き火の前に寝かせて、冒険者組に手伝って貰いながらゴブリンの死体を目の届かない所へ運んだり、剥ぎ取りをしてもらったりした。
冒険者二人は、身長が高くて、少し筋肉質な人がケイトさんで口調が堅めで騎士の様な感じがする
身長は俺より少し低い、猫の特長がある人がチノさんで細見でスレンダーな人だ
「すいません手伝って貰って」
「これくらい大丈夫だ」
「うんうん、ホントありがとね」
「ご飯どうしましょう?おれ、日帰りの予定で来てたんで何もないです」
「弓が有れば、直ぐに捕ってくるんだが…」
「私が野草でスープ作ってあげるよ、森に入るしカケルくん、守ってくれる?」
「な!?チノ!貴様!」
「ん?どうしたのケイト?」
「ヴ、いや、何でもない、気をつけて早く帰って来るんだぞ、、早くだぞ!」
「守ってみせますよ、ケイトさんも気を付けて待っていて下さい」
「ありがとーしっかり守ってね、さっいこいこ!」
「え、はい」
チノさんは野草に詳しくて、直ぐに野草やシャクの実を集めると近寄ってきてザックリ説明してくれた
「これがねー薬草にもなる葉っぱでね、これは食べられる草で意外と美味しんだよ、お!これは香草じゃない!これ入れるといい香りがするんだーって、冒険者だし知ってるよね…アハハハ」
「い、いえ最近、冒険者になったばかりなので勉強になります」
「へぇ~、新人くんか~」
「そうなんです、一週間ほどウェーグさんに色々教えて貰って、昨日ゴブリンを倒せたからって調子に乗って……」
「え!?それじゃあホントに新人なんだ~それじゃぁ先輩が色々教えちゃうよ!」
「はい!お願いします」
チノ(将来有望だね~戦ってるときは新人に見えなかったよ)
それからもう少し採ってから帰ることになった
「新人くん!」
「どうしました?」
ちゅ!
「へ!?えぇぇ、?」
「守ってくれたお礼だよ」
真っ赤でだらしない顔をした俺と、ニヤニヤしたチノさんと帰ってくると、ケイトさんがチノさんに何やら必死な顔をしてチノさんに言い寄って言った。何か話しているけど気にしない事にした。
土魔法でゴブリンを埋める穴を作らなきゃ
二人の話し合いが終わった後、洞窟の中で見つけた鍋でチノさんが野草のスープを手早く作ってくれた。
シャクの実が柔らかく煮てあって、香草とシャクの実の甘さが優しい味を出していて身体の芯から温まる、塩も何も無いのにこんな料理が作れるなんてチノさん凄いな
お腹も満たされたので、見張りの順番まで休む事にしますか……
読んでいただきありがとう‼
解決編だが町に帰れるとは言っていないw
ー情報更新ー
ケイト&チノ:二人が組始めて、半年と少しの時に護衛依頼中に運悪くゴブリンに捕まってしまった。ケイト、22歳、冒険者を始めて数年、チノ、18歳、冒険者になって2年目、野草に詳しい。