トーストの町、大家族ゴブ次郎一家、殺ゴブ事件!前編!
来てもらえて嬉しいです
今回は前編です、力に溺れてくれると面白いんですがw
「くそ、倒しても倒しても減らないじゃんか」
悪態を言いながらも身体は動かさないと殺られてしまう
「ぎーぎゃー!」「ギャぎ」「ぐぎゃぎゃぎゃ」
何匹倒した分からないけど、ゴブリンはまだまだ尽きそうも無さそうだ…
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今日は討伐依頼を受けてみようと思う。武器を手に入れたんだから、稼げる依頼をしていきたい。
4の鐘が鳴る前に来たのに既に依頼を受けに来る人は結構いるみたいだ。
今有るので受けれそうなのは、北にある川付近に居たゴブリンの群れの討伐、近くの村のスライム駆除の2つ位しか無さそうだ。
昨日、ゴブリンを簡単に倒せたんだし報酬の高いゴブリン討伐に行くことにしよう。
「すいません、これをお願いします」
「ゴブリン討伐ですね、発見者によると10匹位と報告を受けていますので危ないと思ったら直ぐに逃げてくださいね」
「昨日、ゴブリンを簡単に倒せたんだし大丈夫ですよ」
「頼もしいですね、頑張って来て下さい」
あの後すぐに町を出て昼頃には目的地の川の近くまで来た、少し遠くにゴブリン10匹がいたので依頼書の通りだ。少し奥に森があるからあそこに逃げ込まれたら探すのが面倒なので森の方へ迂回してからゴブリンへ向かって行った。
森から出たら隠れる場所も無いから全速力で距離を詰めて最初の一匹を仕留める、ギャーギャー言っているゴブリンを確認すると3匹が森の方へ走っていき、残りの6匹がこっちに向かってきた。
(3匹逃げたけど7匹でも十分報酬は貰えるし諦めるか)
左右に別れて突撃したので、牽制で6匹を巻き込むように大振りの凪ぎ払いをしてみた、1匹が避け損ねて腹を裂かれて倒れて
(隙あり!)
怯んだ隙にもう1匹、縦振りで肩から切り裂き深傷を負わせてた所で残り4匹が左右から来た、どちらかが犠牲になって残り二匹で倒すつもりらしい
片方の二匹へ動きながら突きで一匹、抜くときの流れでそのままもう一匹を倒して、追い付かれる前に振り向き構え直す。
(やっぱ、すげーや!ゲームでやってた技そのまま使える!)
すると残り二匹が森とは反対の方へジリジリと動きながら逃げようと動き始めたので追いかけようとした時、後ろからゴブリンの鳴き声が聞こえ始めた。
「え?………嘘だろ!!」
慌てて振り返ると、数十匹のゴブリンと大型のゴブリンが森から走ってきていて、さっきの二匹もチラッと見ると飛びかかろうと隙を伺っている、
一瞬で勝てないと分かったので、全力で逃げようとトーストの町の方へ走りだす
(アカンて追いかけっこの鬼は一人で十分やで)
全力で走っているのに大型のゴブリンが速くて振りきれそうも無いので森の中へ逃げ込む事にした。
しばらく森を逃げたり、倒して回っていると洞窟を見つけたので逃げ込む
「なにか住んでるのかな?」
かなり奥まで続いていて何かが住んでいた跡があるので出ようとした時…
「誰かいるの?」
奥から女の人の声が聞こえたので、住んで居るのが人なら助けて貰おうと奥の方へ行くと、木で出来た檻の中に格好は色々だがメチャクチャにされた女の人達が居て目を覆いたくなる状況があった
「助けに来てくれたの!?」
「か…ぇ、れる…?」
傷だらけだが服を着ていて一番元気な人に
「大丈夫ですか?捕まってるんですか?」
と聞くと、ここはゴブリンの棲みかで自分達は捕まったと答えた。
自分もゴブリンに追われて偶々ここに逃げ込んだと言うと女性たちは落ち込んだ後、直ぐに出してと騒ぎ始めた。
「落ち着いて下さい助けを呼んできます」
そう言って落ち着かせようとしていると、ここの住人達が帰って来たようだった。
読んでいただきありがとう‼
ーとある成人したての旅人達ー
「今日から、お前たち兄弟は一人前だ!って家を追い出さなくてもいいよな」
「そうだ!そうだ!アニキの言う通りだ」
「そう言っても仕方ないよ兄ちゃん達も魚捕ってきてよ」
「わぁったよ、ちょっと行ってくる」
暫くして
「明日には移動するか……」
「えー寂しいよ、もうちょっとだけ居させてよ」
「んじゃ、明日の昼を過ぎたら移動するからな」
次の日
「片付けも終わったし行くか…さよなら父さん…」
「ぐっぁぁ!」
「どうした?」
「兄ちゃん!」
「くそ!こんな所で、弟達よ父ちゃん達の所まで逃げろ」
「早くいけ!ここは俺達が食い止める」
「うぉーーーーー!人間なんかに負けるな!」
最初の被害者、ゴブ兄弟ここに散る……end