トーストの町、依頼はゴミ屋敷
今日は適当に資金集めで
読まなくても大丈夫な話です
数人でしゃべる所は、前に名前を付けてみました
ギルドで早速スライムのコアを換金するのでどれ位で売れるか楽しみだ、
「おかえりなさい、何か収穫がありましたか?」
「えっと、スライムのコアをお願いします」
「畏まりました、少々お待ち下さい……全部で6個になりますので、銅貨120枚になります」
アレだけ頑張っても、一食分にも届かなくて落胆してしまう。
「そんなに気を落とさないで下さい、依頼を受けられるようになれば収入も上がりますので」
「そうですねぇ」
受付の人の優しい言葉が今は、かなしい、もうちょっと楽かなとか思っていたけど、あれは物語の中の話らしい
「ハハハ!なにを落ち込んどる」
「現実って厳しいなって思ってしまって…」
「何を言っとる、スライムで飯が食えたら誰も苦労せんわ」
「ウェーグさん一発でしたもんね」
「なれりゃぁ、オメェさんでも出来るようにるわい、気を落としとらんで、今は魔力を使えるようになるのが先じゃ」
「練習、がんばりますね」
「4の鐘がなったら飯に行くから、此処で待ち合わせじゃ」
「はい」
ウェーグさんと別れて、部屋で魔力の練習をすることにした。
(えーと、身体の中心から腕の方へ持っていくんだよな)
それから時間までひたすら練習をして、少しは安定して火を出せるようになってきた頃、4の鐘が鳴ったのでウェーグさんにご飯をご馳走になり今日一日が終わった。
それから5日が過ぎて、魔力の使い方にも少しは慣れてきて、スライムも安全に倒せるようなってきた。
「カケルよ、ヌシも大丈夫じゃろうし、明日からは一人でやっていくとええ」
「はい、ありがとうございました!なんとかやっていこうと思います」
「そいじゃ、頑張ってやるんじゃぞ」
そうして、ウェーグさんとは別れた、明日からは一人になるけど町にも慣れてきたしスライムも倒せるようになった。たぶん大丈夫だろう
朝、ロビーへ降りていくと受付の人に呼び止められた一週間もいるので顔を覚えてくれたらしい。
「カケルさん、おはようございます。カードを貸してもらえますか?」
「おはようございます、どうぞ」
かーどを渡すと、少し奥の方で作業した後で紐で首からかけれる様になっているメダルと一緒に返してくれた
「お待たせしました、今日からランクFの冒険者としてやって頂きますので、よろしくおねがいします、こちらのメダルはランクFを証明する物になるので紛失などにはお気をつけ下さい」
「はい、よろしくおねがいします」
「では、依頼を受ける際はあちらの掲示板から持ってきて頂ければ、受けれますのでよろしかったらどうぞ」
「後で、見てみます」
とりあえず、カードの確認からしてみるか、
ーカード情報ー
名前 日野 翔
レベル 100
魔力値 999
評価 F
ーーーーーーー
うん、レベルとランクのアンバランスさがヤバイな、早くレベルに見合うようなランクにならないと、、、依頼でも見てみるか
今日は少し遅かったから、他の冒険者も少ないし依頼もあんまり残って無いけど、装備も無いし戦う系以外だと、薬草回収が一件と荷物運びに後は、、、料理屋の手伝いか
ん?家の掃除?こんなものまで有るのか、楽そうだしこれにしよう、報酬もそこそこだし
「すいません、これ受けたいんですけど」
「ああ、これですか、畏まりました。こちらの家での依頼となりますのでよろしくおねがいします」
なんだ?なにかビミョーな反応されたぞ?
「早速、行ってきます」
パンに肉を挟んだ物を屋台で買って食べながら行くと丁度食べ終わった頃に依頼の家に着いた
(ローズの研究所?家じゃないのか?)
「あのーすいません、掃除の依頼で来たんですけれども」
ドアをノックしても誰も出てくる気配が無いので仕方ないので入ってみることにした、
「はいりますよ~」
(うげ!!ゴミ屋敷じゃん!しかも色々変な薬品っぽいのが色々置いてあるし、なんだここ?)
ゴミの山を抜けて奥に行くと、一人の女性が机で突っ伏して寝ていた、髪もボサボサで顔は見えないけど、痩せてる人だというのはわかった。
「すいません、起きてください!依頼できました!」
「あそこをこうすれば、こうなるからzzZZ」
(凄いハッキリした寝言だな、寝ている時まで何かを考えているなんて……仕方がない、揺すって起こすしかないか)
「おーきーてーくーだーさーいー!」
「!!!っっおわ、なんだ!?」
「掃除の依頼で来ました」
「なんだ…掃除の人か…もうちょい寝るから待っててよ」
「いやいや、起きてください、寝ちゃだめです。そこら辺に有るビンも中身ごと捨てますよ!?」
「あぁ!わかったよ、起きるよ!起きれば良いんだろ?人が折角、夢の中で良いところだったのに…」
やっと、起きてくれたけど、痩せてるっていうより、やつれてる感じがするな、ボサボサの髪だしなんか、ゲッソリしてるし…
「何かついてる?」
「いえ、何も……」
まじまじ見すぎた
「ビンとかにはできるだけ触らないでくれ、書類はある程度纏めて置いといてくれたらいいから、よろしく頼むよ、私は……寝る!」
(また、寝ちゃったよ。無用心だな)
掃除をしながら書類とかを見ていると、この人は回復薬などの研究をしているらしい、契約書みたいな紙に、前使って貰った回復薬の名前があるのでわかった。
昼を結構過ぎた頃にやっと起きてきたのか、部屋の奥から物音が聞こえてきた。
「………誰、きみ?」
「掃除の依頼で来た、カケルと言います。言われた通り、薬品にはできるだけ触らずに、書類も言われた通りの場所に一ヶ所に纏めています」
「そんな事、言ったけ?」
「はい、言いましたよ」
「ふーん、そっか、よろしくね」
「任せてください!」
朝から始めた掃除が四の鐘が鳴る少し前に掃除が終わった。
今ではゴミ屋敷では無くて、薬品の入った瓶や書類の山が沢山置いてあるアトリエみたいな場所に見えるようになった。
ここまで掃除するのは本当に大変だった。
書類の山の中に、色々な調合や実験で使うような道具や薬品の入った瓶が埋まっていたので、誤って壊したり溢したりして書類を汚したりしないように、かなり神経を使った。
「あ、終わった?うんうん、これくらいで良いよ、また溜まったらお願いするよ」
「溜まる前におねがいします!」
「わかったよ、依頼はしないけど君が定期的に来てくれたら良いよ」
「考えておきます」
「ほい、これが今回の分ね」
「ありがとうございます、それでは帰りますね」
「はいはーい、よろしくねー」
(ほんとビックリした、たまには行ったほうが良いんだろうけど、ゴミ屋敷になるまえに行かないと。)
依頼完了の報告をしてから、酒場でごはんを食べることにしよう。数日分の食品に使える報酬だったから結構余裕ができた。
酒場に着くと、聖明の星のメンバーに出会った
エイリス「カケルさんは今日は何をしていたんですか?」
カケル「今日はローズ研究所?の掃除に行って来ました」
ダレン「あそこかー!俺も一回行ったけど、あんなゴミ屋敷は行きたくないね」
ダレンも行ったことが有るらしい
カケル「定期的に来てくれって、頼まれちゃったよ」
ダレン「あの依頼は、たまに有るんだけど、あの惨状だろ?一回きりの人が多いんだよ」
カケル「あれは嫌だよね、最初逃げたくなった」
ノイ「えーそんなにぃー私行かなくてよかったぁー」
そういう感じで気楽に食事が進んでいった。こう言う感じは、なにかゲーム仲間とチャットでクエストの愚痴を言い合ってた時みたいで懐かしく思える。
それから2週間位、町の中でできる依頼をこなしていって、装備を揃える資金が貯まった。
読んでいただきありがとう‼
町の依頼ってこんな感じかな?って思って書いてみました
武器はなにが良いか考え中だけど、書いてるうちに思い付くよねw