謎の力
遂に涼太にも魔法が...!?様々な一面を見せる謎の少女に気を惹かれ始めた涼太は無事に魔法が使える事が出来るのか!?
「私についてきてくれますか?」「...はい」自分でも魔法を使えるかもしれない、そんな幻想に惑わされて俺は渋々頷いてしまった。「それでは涼太君、あなたはどんな魔法が使いたいですか?」「そりゃやっぱり炎とかか?」俺は魔法といえば炎だと思い、そう答えた。「炎ですか...ちょっと待ってください」「ん?」すぐに使えるようになるかと思ったらどうやらそうでもないらしい。そう思っていたら彼女が俺の胸に手を当ててきた。「んー、炎はちょっと難しそうですねぇ...」「うわ...まじか...じゃあ他になんか使えるのか?」「”この世界”の魔法は使用者の生い立ちや名前、性格などから使える魔法が決まるんですよ」そんなもので決まるのかと涼太が疑問に思っていると「どうやらあなたの使える魔法は氷属性...希望とは真逆ですが魔法は使えますよ」「うおっまじかっ!」珍しく喜んでしまった「俺も魔法は使えるのか!?」俺に魔法が使えると分かった瞬間、クラスの奴らが俺が先だと言わんばかりに彼女を質問責めにする「ええとっ...そんなに寄られても困るのですが...」「...!?」俺は彼女の困ってる顔が案外可愛く、どきりとしてしまった。こんな一面もあるのかと思った「私の”契約者”は涼太君だけなので...支障をきたしてしまうので他の方はちょっと...」「...ん?契約者?そんなの初耳だぞ?」「あっ...!しまっ...」契約者という初めて聞く単語に首を傾げる「バレてしまっては仕方ありませんね...涼太君には私と一緒に闘ってもらおうと思っていたのです」「え?闘う?」嬉しさから一転、俺の心の中に不安感が募る「説明すると話が長くなるので出来ればしたくないのですが...いいですか?」俺は思わずどきりとしてしまった、彼女が近付いてきて上目遣いで俺に訴えかけてきたのだ「魔法が使えるようになるなら闘うのなんて安いもんよ!」その可愛さに心を打たれてしまい簡単にOKしてしまった「え?本当にいいのですか?」「うん、全然良いよ、寧ろこの展開を待っていた」可愛い女の子と一緒に闘えるなんて日本男児の夢だろうが。「で、話が少し脱線したが、どうやったら魔法を使えるんだ?」俺はとうとう話の核心に触れた「涼太君の様に素質を持っている人であれば強く念じれば出るはずですよ」「そんな簡単に出るのか...まあものの試しだ!出てこい!俺のダイヤモンドダスト!」俺は右手を前に出し、必死に念じた、その刹那、俺の右手からでた氷が彼女の頭を擦り、学校の天井を悠々と突き破っていた「うおっ!?こんなに威力って高いのか!?」「危ないですねっ!?...とまぁなんとか魔法は使える様ですね、何故かかなり威力の強い...!?」その現場にいた全員が目を見開いていた。
かなり久々の投稿になってしまいました。反省しています。次はすぐ上げたいと思っています。爪楊枝の成長の過程をのんびりお眺めください。