第1話:脳内彼女作成???
脳内彼女 第一章 脳内彼女制作???
暗い部屋で俺は一人でニヤニヤしている。
「な〜んか楽しいな〜、フフフ」
俺、中野 浩二は、一人で合法ドラッグを試し飲みしているところだ。
「いいな〜、この薬、フフフ」
自分でもきもいはずなのだが、今は何にも考えられない。
こんな自分は嫌いだ。他の人も嫌いだ。何もかも無くなってしまった方がいい。
そして、一から人類はやり直した方がいいのだ!
俺は壊れていく、このままどんどん壊れていくだろう。
「それはダメッ!」
誰かが叫んだ。誰だ?この部屋には俺しか居ないはず。
「そんなことでど〜するの?」
居るのか?この部屋に?誰かが?でも、誰だ?
「私は貴方の脳内に居るのよ」
!!??
俺は一気に目が覚めた。
辺りを見回してみても暗い部屋に俺一人しか居ない。
「クスリのせいでおかしくなったか?」
そうだ、そうに違いない。
第一、女の声が聞こえる訳が無い。
「何してるの?そんなキョロキョロして?」
!!??
「は〜い、ファイナルアンサー?」
「・・・・・なに言ってるのよ?」
やっぱり聞こえる。俺の脳内から喋ってるのか?
年齢=彼女いない歴、だから脳内に彼女を作ってしまったのか?
いや、それはあまりにも自分が可愛そうになってくる。
だから考えない、心を無にして・・・・・・寝るッ!!
「おやすみ〜」
「だ〜れが寝ていいって言った?」
やっぱり女の声が聞こえる。
澄んだ声・・・俺好みの声だな〜。
おおっと!危うく二次元オンリーの人間より危ない人間になってしまうところだった。
「俺の脳内を占領して何が楽しい?」
俺は適応能力が高い!極めて高い!!と言うことでこの訳の分からない状況に適応した。
チャンチャラチャッチャチャー。俺は今の状況に適応した。LV2になった。
「なに訳わかんないこと考えてんのよ〜?」
はッ。こいつは俺の考えてる事も聞けるのか?
しまった!最初の会話で気づくべきだった〜。
ジャンジャラジャッジャッジャ〜、俺はLV1に下がった。特殊能力「適応」が無くなった。
「・・・あなたまだそのネタ引きずってんの?」
!!!
そ〜か、そうだったのか。
俺は今、宇宙人と交信してるんだ。
「俺は神だ!」
俺は壊れた。
「・・・・ドンッ」
俺は脳内で激しい痛みを感じた。
「うッ・・・・なんだ?」
何か鈍器DEドン、とやられた感じだ。
やヴぁい。尋常じゃない。死ぬ・・・。
「貴方には今日一日ゆっくり休んでもらって、起きた時に説明するわ」
何言ってる。今説明が必要なんだよ・・・。
「俺は死なん・・・無敵だ・・・」
「ドンッ!、ドンッッ!!、ドンッッッ!!!」
俺は安らかに眠った。