◆ プロローグ
妹の方です。多分←え
「ねぇ、湯浴みの水って、勿体無くないかしら?」
金髪に緑色の目の少女が、腕を組む。その様子は、可愛らしいの一言で表せるだろう。
何の汚れも無い真っ白なドレスに、城下町の腕の良い職人に作らせた、最高級のレースや、房飾り。これでもか、と付けられた色とりどりの装飾品の数々。光沢と艶のある黒い靴。
その様な品々でさえ、少女、エリザベート・ルド・フライユ・メリアドールの美しさには負けているのだった。
そしてこの少女、エリザベートは、この王国、メリアドール国の第二王女であり、王位継承権保持者だ。何と恐れ多い。
そして、その少女の横に居る、黒と白の侍女服に身を包んだ、もうすぐ十六になる、年若い王族付きの侍女。
それが私、ジャック・ぺリアスだ。
よく働く、綺麗好きな性格と、ぺリアス公爵家の養女として、このエリザベート様付きの侍女になることをお許し頂いている。
でも、正直……、
「ねえジャック、湯浴みの終わった後の水、庭の花達に撒いて来てくれるかしら?」
このお嬢様は、変わった人なのではないか、と思うときがあるのだ。
……なにしろ僕、千雲妹の方は、まだ中学生にもなっておりませんゆえ、
文章がgdgdでございます。
現実逃避www