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私たちはアイドル  作者: 柿井優嬉


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「でもさ、路上ライブなんて緊張するよね。無視されるのは仕方ないけど、変な人に絡まれるかもしれないし」

 日を改めて事務所に集合し、私はメンバーの二人に言った。

「それと、思ったんだけど、路上ライブって許可とか必要なのかな?」

「多分、路上ライブを今現在行っているアイドルグループがありますよ。そこの場所なら問題ないでしょうし、同じようにやっている人たちがそばにいることで緊張も危険も少なくなるから、いいんじゃないすか?」

 理恵ちゃんがそう答えた。

「なるほどね。それはそうと、また『すか』が出てるよ。あと、今は人前じゃないからいいけど、ガムを噛んで、その言葉遣いだと、体育会系っていうか、ヤンキーじゃん。アイドルをやるのに大丈夫かって思っちゃうよ」

 理恵ちゃんはしょっちゅうガムを噛むのだ。私は全然口にしないので知らなかったが、ガムをたくさん噛むとお腹を下すおそれがあるらしい。あの青山さんに呼びだされて私たちが三人でやっていくのを告げられた日に遅刻しそうになったのも、腹痛の原因はガムの噛み過ぎだったのだという。

「すみませーん。気をつけまーす」

 本当に反省や改善する気持ちがあるのかは疑問だが、このコはいつも明るくて許しちゃう。顔もやっぱり可愛いし、偉そうに注意する私よりもよっぽどアイドル向きではあるけれど。


 さっそくネットで調べると、アイドルが路上ライブをするお決まりのような場所が見つかって、そこに赴いた。

「うわっ。こんなにいるんだ」

 そこには十組を軽く超えるアイドルグループが集まっている。男性もいるが、女のコのほうが圧倒的に多い。

 なんでも、今大人気の女性のグループが、売れる前に年中路上ライブをやっていたということから、ここは定番スポットになったそうだ。宝くじで高額の当選をした人が購入した販売所に、「自分も」と買う人がたくさんやってくるのと同じ感覚だろうか。

 ド派手な服装のコたちもいれば、そうじゃなくてもお揃いだったりで、ほとんどが一目でアイドルかどうかわかる。そういった人が大勢いるために、この場所は、カラフルで、とても華やかだ。

 ともかく、私たちも歌わなければ。

「あそこにしようか?」

 空いている端っこのスペースを私は指さした。目立つところが埋まっているのもあるけれども、初めてで様子を見たいから、ちょうどいいと思う。

「そうですね」

「……はい」

 理恵ちゃんと葵ちゃんも同じ気持ちな感じで同意した。

 そして、そのスペースで、三人で歌唱を始めた。


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