表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/15

第十三話 迫りくる…恐怖!!←主に暴走の…

【あらすじ】

謎の黒い石を運ぶ警察車両を止めた妖異を召喚した敵、デナイは歌う。

「ある日♪森の中♪熊さんに♪出会った♪」


______________



止められた遊撃車の近く、熊さんがデナイを追いかけて行った後。


僕達は残りのゴブリン型妖異達の掃討にかかっていた。


なにせ、熊さんに()かれたゴブリンたちも、結局は起き上がってきて。遊撃車を襲ってきてる。


僕も、次々と一刀に仕留めてはいるけど、なにせ数が多い。


助さんは、警棒と拳銃を片手に応戦しているけど、なにせ気をまとわせて無いので決定打に欠ける。



葉子さんは、ムイカリさんの力で放たれる狐火と。いつも持っている芯を抜いたボールペンに入れている管狐(くだぎつね)を二匹だして応戦していた。


いま出ている管狐は[クロ][シロ]。ほかにも[アカ][アオ][キイ]がいる。わかりやすいように、それぞれの色のボールペンに入れている。


ちなみに、ムイカリさんが出て来ないのは。出てきてしまうと、いざという時に葉子さんの周りで狐火をだせないからだそうだ。


つまり、ムイカリさんがキツネのお面にいる限り。葉子さんはムイカリさんが任意に出せる狐火バリアーに守られている事になる。


熊さんにコスチュームを届けにきたバターコという女性は、いつの間にやらいなくなっていた。避難してくれているといいけど。



ともあれ、このままでは時間がかかる。一人で突っ込んでった熊さんも気にかかるし。

………まあ、絶対大丈夫だろうけど。


「継さんっ! 大変なんですっ!」

葉子さんが慌てた様子で言ってきた。


「どうしたの、慌てて?」


「さっきのバターコさんっ! 熊さんを追いかけていったかもしれません!」


「なんだってっ!? なんで?!」

こんな状況で単独行動なんて、危険すぎるっ!


「ムイカリさんが、“ベアー、忘れ物してる”って呟いていたのを聞いていたみたいで……その直後に、いなくなっていたみたいです!」


「それ……まずいなぁ……」

と、助っさん。


「どうしたんですか?」


「いやね、熊さん。バターコさんのことになると、感情的になるから……暴走しなきゃいいけど……」


………げっ!! 暴走!? あの山も素手で割るパワーが、もし暴走したら………


「それって……どれくらいヤバいの?」


「僕でも……もう無理……! このままだと森が崩れて、街まで被害が出るかも……!」


マジかっ! 時間をかけていられない!

僕は新技を出すことにする。


ジャキンッ!


もう一本特殊警棒を降り出す、そしてそのグリップエンド部分同士を繋げる。


「憑依!同調!」


というと、白龍の光がもう一本にも移る。


「白龍二刀流――《流水剣武》っ!」

これは僕が、五年の修行で会得した連撃の剣技。

「――六連っ!!」


ザンッ! ザザッ、ザザザザザンッ!!


水の流れのような、止まらぬ連撃。

一瞬で六体の妖異を斬り伏せる!

――消耗は激しいが、短期決戦にはもってこいの技だ。


「一気に片付けるっ!!」



◆◆◆



森の中に、少し開けた場所。


そこで、五鬼 熊こと熊さんと、デナイが対峙していた。


「ふふふ〜♪しつこいわねぇー♪」


と、デナイが言う。いちいち歌わないとしゃべれないのか?


「ふんっ…忘れ物だぞ」


と、ゴブリンキングの王冠をデナイの足元になげた。王冠だけ残ってたのか。


「あら熊さん♪ありがとう♪お礼に♪歌いましょ♪」


そうして音波の壁を作り出す。


「ラララ♪ラーラーラーラーラーー♪」


さらに音波の出力を上げる。身動きが取れなくなる熊さん。


「グッ………」



「ふふふ…アナタがあの場で一番厄介だった、だからここへ誘き寄せたのよぉ〜♪」


「ここはアナタを中心に音が響きやすくなってるの♪さあ、くたばりなさいっ!ラーラーラー♪」


「グッ………がぁ…」


「ふふふぅ♪報告の通りね、アナタは身体能力が超人的な分、聴覚や視覚、嗅覚も超人的。それだけに、私との相性は最悪なのよぅ♪」


崩れ落ちるか……?そのとき…


ガサッ……


何者かの足音?


「バターコっ!!」


いつの間にか、バターコが追いかけて来てた?


「女っ!アナタも聞いているわよっ!熊さんの弱点っ!!」


と、言いながらデナイは三匹のゴブリンを召喚し、バターコを襲わせる!?


「………バターコォォッ!!」


バターコの無事は!? そして熊さん、暴走の危機か……!?


つづく!

ここまで読んでくれてありがとうございます。

よろしければブックマークやユーザー登録。

感想も書いてくれると嬉しいです!


TikTokのなろう用アカウントです↓

https://www.tiktok.com/@user63193752919038?_t=ZS-8xuitGcLpeW&_r=1

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ