『源義家、堕地獄と速記で記さるること』速記談4021
源義家朝臣は、戦で大勢の人を殺しながら、懺悔の心がなかったため、死後、地獄に落ちることとなった。義家が病に悩まされていたとき、向かいの家の女房が、夢を見た。地獄絵に描かれているような鬼が、大勢して義家の屋敷に乱入してきて、義家を捕らえ、大きな書道半紙を先頭に、連れて出ていったが、その書道半紙には、無間地獄の罪人源義家、と速記文字で書かれていた、という夢であったという。翌朝、この女房が、このような夢を見ました、と義家邸に知らせたところ、まさにその朝、義家は亡くなっていたのだという。
教訓:公家から見た武家が、どのように思われていたのかを知ることができる話である。